今日巷で話題の犯罪について防犯のプロが語る
防犯対策選択のポイント 泥棒を捕まえたいか、被害に遭わないか
警察官が"さい銭泥棒"の男を確保した瞬間を、防犯カメラが捉えていました。
21日午前2時前、福岡県鞍手町の寺で撮影された防犯カメラの映像です。
さい銭箱にゆっくりと近づく男、よく見ると、細い棒のようなものを手にしています。
さい銭箱の中をのぞいた男は、棒のようなものを差し込んで物色しているように見えます。するとそこへ・・・。
警察官「おい!何しようとか、お前こら!現行犯たい!見たぞ、しっかり」
警察官に取り囲まれた男は、窃盗未遂の疑いで現行犯逮捕されました。
この寺では、数日前にさい銭が盗まれる被害があったことから、警察官が近くで張り込んでいたということです。
不動院 坂本宗謙住職「何回も泥棒されたので、警察に協力してもらおうということになりました。遺憾で悲しいことだなと思います」
逮捕された住所不定の無職の男(61)は、「生活に困っていた」と容疑を認めていて、警察が余罪についても詳しく調べています。
<5/23(月) 16:53配信 RKB毎日放送より>
防犯対策を選択するポイントはいくつかありますが、泥棒を捕まえたい、被害に遭わない、どちらを優先するかでも変わってくるかと思います。
泥棒を捕まえることを目的に防犯対策を行うのなら、記事のように警察に協力してもらい、現場周辺の見回りや監視強化を行ってもらい、現行犯逮捕が望ましいでしょう。
その際、防犯カメラ及び録画装置は非常に役立ちます。
犯人の姿が映像に記録されていれば、犯行の証拠にも役立つ可能性がありますし、犯人が言い逃れ出来ない状況に追い込むことができるかもしれません。
ただ、犯人の顔がはっきりと映っている、個人の特定が出来る状態にあるかどうかという点もあります。(夜間でもきれいに映るカメラを設置しなければなりません)
一方、泥棒を捕まえることよりも被害に遭わない、もしくは被害を最小限に抑えることを重視するのなら、防犯センサーなどのセキュリティシステム設置がお勧めです。
泥棒が敷地内に足を踏み入れたら侵入警戒センサーが作動し、防犯ベルやアラームが鳴動、泥棒は侵入を諦め、その場から逃げ出さずにはいられません。
結果とすれば泥棒は逃げ出すことができるため、捕まえることはできませんが、被害に遭わない、もしくは被害を最小限に抑えることはできる可能性が高くなります。
カメラ、センサー、どちらにも共通して言えるのは、設置されていることで犯行の抑止力となる点です。
犯罪者が防犯対策がなされていることを知り、その場での犯行を諦め、別のターゲットに移る場合もあります。
これは設置した人が効果を実感するのが難しいですが、防犯対策として効果の高い点だと思います。
また、侵入者対策としてだけでなく、従業員の管理、教育用に防犯カメラを設置するなど防犯目的以外の用途もあります。
一番優先させたいポイントが何かを考えた上で、その場で最も効果の高い防犯対策を選択しましょう。
投稿者: 総合防犯設備士 (2022年5月27日 08:12)