今日巷で話題の犯罪について防犯のプロが語る
割に合わない犯罪 あなたは数千円のために犯罪を犯しますか?
6月の未明、さいたま市内にあるギョーザの無人販売所に現れたペアルックの男女。
キャラクターの入った派手なパーカを着ている。
男が冷凍庫の中の商品を指さすと...
女は指示に従い冷凍庫を開け、大量のギョーザを運び出した。
そのギョーザを、すぐに持ってきた袋の中に詰め始める女。
男は、券売機の前で料金を"支払うフリ"をしている。
犯行時間は、わずか4分ほど。
2人は、あわてる様子を見せることなく、立ち去った。
「お金がなくて...」20代同棲カップルを逮捕
逮捕された2人は、同棲中のカップルで、いずれも無職の容疑者(24)と容疑者(22)。
捜査員の間では、「ペアルックのギョーザ泥棒」と呼ばれていた。
2人は、ギョーザ8パックなど、あわせて1万1,500円相当を盗んだ疑いが持たれている。
被害に遭った会社の従業員:
女の人の方が商品を取って、男の人が周りをキョロキョロしながら券売機の方に向かって、お金を入れるふりをしてボタンを...
調べに対し、2人は容疑を認め、次のように供述している。
容疑者(女)「彼氏とわたしが盗んだことで間違いありません」
容疑者(男)「お金がなく、食べ物が欲しくてギョーザを盗みました」
この店舗では、5月からペアルックの男女による窃盗が5件発生。警察は、余罪も含めて捜査している。
「イット!」6月16日放送)
<6/18(土)11:12配信 FNNプライムオンラインより>
<防犯カメラの映像で犯人逮捕>
無人販売店に泥棒が入り、そして設置されていた防犯カメラの映像で犯人が逮捕された、このニュースは大々的に報道すべきと考えます。
その理由は、人が居ないからと言って、無人店舗内で何らかの犯罪行為を行ったとしても、防犯カメラの映像から個人が特定され、犯人逮捕につながるということを多くの人に知らしめることができるからです。
防犯カメラの映像のエリア内で犯罪を行うことは危険である、ここでの犯行はやめて別のターゲットを探そう、と犯罪者を誘導することにつながれば、犯罪の抑止力としての効果を発揮したと言えます。
記事にある犯人の画像を見ましたが、大人2人がペアルックというか仮装のような服で一緒に商品を盗む様子は、何とも間抜けで格好悪い姿でした。
これが日本全国、SNSも含めると全世界にニュースとして流れ、そして実名で報道をされています。(当ブログでは加害者の名前は消しています)
盗んだ商品(ギョウザ)の値段は分かりませんが、数百円か、高くても数千円でしょう。
これを得るために行った犯罪で、その代償として自分の名前、そして顔を晒してしまいましたが、その価値は本当にあったのでしょうか?
<犯罪を犯した影響とは?>
加害者の名前をインターネット、SNSで検索すれば今後も上記の記事が出てくるでしょう。
当ブログのように取り上げた媒体や個人も多数あるでしょうから、どこまで情報が拡散されたかは、誰にも分からないでしょうし、正確には把握できません。
おそらく半永久的にネットの世界に留まり続けるでしょう。
彼らの親、兄弟、祖父母や友人、そして、今後就職する際、雇用する会社の担当者も目にする可能性があります。
そして「ペアルックのギョーザ泥棒」の一人として蔑まれることでしょう。
<割りに合わない犯罪>
危険性(リスク)に対して、得られる物があまりに少ない、割りに合わない犯罪だと思います。
犯罪を犯すなら、もっと目的、目標を高く設定すべきだと言っているわけではありません。
犯罪者に犯罪を犯すリスクを考えさせることが重要だと考えるからです。
投稿者: 総合防犯設備士 (2022年7月 7日 09:34)