今日巷で話題の犯罪について防犯のプロが語る
割に合わない窃盗事件
カナダの果樹園から約90kgのサスカトゥーンベリー(バラ科植物の実)が盗まれる事件がありました。
比較的安価でしか売れない品目であるため、その犯行の手間を考えると動機がよく分からないと警察が困惑しているようです。
マニトバ州の地元警察の広報担当者は、「よく分かりませんが、とにかく犯行グループは時間をかけてそれぞれベリーの実を摘み取り、相当苦労して盗んで行ったのだと思います」とコメントしています。
地元紙によると、犯人達は盗み取ったベリーを水路やフェンスなどを越えて果樹園から運び出したと考えられています。
それだけ苦労したにもかかわらず、盗んだベリーを全て売り払っても約8万円にしかならないようです。
サスカトゥーンベリーはブルーベリーに似ていますが、わずかにそれよりも小さく、摘み取られたものは、1ポンドあたり約3.5カナダドル(約350円)で売られているようです。
割に合わないと思われる窃盗事件のニュースを日本でも目にします。
特に、世界各地でも流行している金属盗などは、数百キロの重量の金属を盗み出し、被害額は時価で数千円とか数万円と発表されていることもよくあります。
盗んだ側にすれば苦労した割にもうけが少ない窃盗事件であっても、被害者にすれば、元に戻すのに新品を購入しなければならなかったり、非常に手間がかかったりすることもあります。
投稿者: スタッフ (2007年7月19日 09:00)
