今日巷で話題の犯罪について防犯のプロが語る
病院 薬品の窃盗事件からこれまでの不祥事が明るみに・・・
看護師による薬品の窃盗や、診療報酬の過大受給などの不祥事が相次いでいる地方独立行政法人くまもと県北病院(旧公立玉名中央病院)=熊本県玉名市=が27日、原因究明と再発防止策の提言を委託した外部調査委員会の報告書を公表し、記者会見を開いた。今後、内部監査体制の強化などに取り組むという。
報告書などによると、同病院では2018~21年にかけて(1)看護師が睡眠薬や抗てんかん薬を薬局倉庫から盗んだ(2)非常勤医師を常勤扱いにすることで、計8464万円の診療報酬を過大受給した(3)男性医師が別の医師の名前を使って、自身を患者とした向精神薬の処方箋(せん)を偽造し、薬を入手したなど計9件の不祥事が相次いだ。
弁護士や外部の医師らからなる調査委員会は、昨年10月~今年7月にかけて内部文書の精査や関係者からの聞き取りをした。調査結果をまとめた報告書は、不祥事が相次いだ背景には「放漫な組織文化、コンプライアンス意識の希薄さ、不祥事等を許してしまう土壌」があったと指摘した。
<7/28(木) 10:00配信 朝日新聞デジタルより>
窃盗事件の発生を機に、これまでの不正や不祥事が一気に明るみになった病院のニュースです。
盗難事件では被害者という立場でしたが、現在は不正や不祥事の釈明に追われる加害者のような立場になってしまった印象です。
窃盗事件だけでなく、何らかのニュースになるような事件が発生した場合、大々的に報道され、世間から注目を浴びます。
これが良い内容であれば、さらにイメージアップにつながる可能性がありますが、悪い内容だと、さらにイメージダウンにつながる可能性があります。
有名人や芸能人で一つのスキャンダルの発覚から、次々に別の悪評が出てきて、世間から袋叩きに遭っているのと同じかもしれません。
一度防壁が崩れたり、穴から水が漏れだすと、一気に崩壊につながることがあります。
「コンプライアンス」という言葉が一般的になりましたが、20年前にはニュースなどで取り上げられることもなかったように思います。
企業の防衛対策というのは、対犯罪としての防犯対策だけでなく、社内での法令順守や社員の労働環境の改善策、情報流出防止など多方面にわたって対策しなければならない時代なのでしょう。
投稿者: 総合防犯設備士 (2022年9月 9日 09:03)