今日巷で話題の犯罪について防犯のプロが語る
チェコ プラハでのぼったくりタクシーの手口
チェコに行って来ました。まったくの個人旅行でしたので、チケットの手配からトランクの運搬まで全部自分でしなければならない点がちょっと大変でした。
その分自由で「集合時間」がないという利点はありますが・・・。
チェコはヨーロッパの中では比較的に治安の良いところだと言われており、実際にもそのように感じました。
例のいたずら書きも少なく、あれが多い地域は治安が悪い・・というイメージを持っていましたのでその面でも安心なイメージをすぐに持ちました。
首都のプラハではもちろん詐欺まがいの両替商がいて「手数料0%」と大きな看板を出しながら法外な手数料を取るといったこともあり、実際にそれらしい人に声をかけられたりしましたが、無視して難を逃れ得ました。
偽警察官が財布の現金を抜きさるという情報もありましたが、幸にも遭遇せずでした。
しかし、しかし、「ぼったくりタクシー」には遭遇してしまいました。
「チェスキー・クロムロフ」という非常にのどかな中世の街に滞在した後、プラハへ列車で戻った日のことです。
信じられないほどのんびりとした列車で、バスで約3時間のところを5時間もかかってしまい、おまけに空調もないので汗だく・・という状態で重い重いトランクケースを列車から下ろすのを助けてもらい、やっとのことで階段を持ち降り、プラハ本駅に到着。
いつもなら地下鉄で移動したら1駅の距離のホテルですが、くたくたに疲れていたこともあり「タクシーに乗ろう」とタクシー乗り場を探しました。
売店の愛想のない店員に教えられたタクシー乗り場にはほとんどタクシーはなく、3台が待っていました。もう一組の旅行客がいただけの状態で、ここで「ちょっとやばいかも・・」という気がしたのですが、「もう一度別の場所を探すのも疲れているし・・」と思い、そのまま近づくと、
「マダム、タクシーですか?」とえらい愛想のいいドライバー。
「この愛想の良さもあやしいかも・・」と思いつつも「フローレンスに行きたいがいくらか」と値段交渉。
「ちゃんと機械でメーターだから大丈夫だ」という返事を聞き、「あやしいな。高いかも」と思いつつも、「高くても2倍程度だから、まあいいか」と乗ってしまいました。
車の中は汚く、すぐに後悔。しかし時すでに遅し、そのままタクシーはスタート。
すぐに見慣れたホテルの近くの景色が見られたのでちょっとほっとしました。
タクシーはホテルから20mほど離れた道路を挟んだ前に止まりました。
メーターを見ると「1620kc」
高くても200kcと読んでいた私の想像を絶する金額に「ええ!」と叫ぶと、「ここに表がある」と乗る前の交渉時にも見せなかった表を見せて説明を始めようとしました。
「NO,そんな大金は持っていない」ともちろん英語でいいながら、自分で扉を開けタクシーから降りました。
ドライバーの男は後ろのトラックを開けて私のトランクケースを見せながら、「金がないならドルでもユーロでもいい。クレジットカードでもいい。」と言います。
「いやホテルに一緒に行きましよう。ホテルの人と話をします」という私。
「ホテルのタクシーではないのでいやだ。そこに銀行があるので一緒に行こう」とドライバー。
「そんな金はない、高すぎる」という私。延々と同じやり取りが続きます。
するとトランクを閉めて「もう一度駅に行こう」と男は車に乗ろうとしました。
このまま荷物を盗られては大変と大声で「NO!!]。道路を挟んで前にカフェがあり数名の客がアイスクリームを食べていたので、その人達に「HELP ME!」と叫んだところその内の老紳士が来てくれて、「何があったのですか?」と聞いてくれて、事情を話したところ男にチェコ語で話しをしてくれ、交渉してくれました。
最終的には500kcを払ってトランクを貰い、ホテルに向かいました。
最初に考えていたよりは高額でしたが、何より早く終わりたかったのでその金額で終えました。
教訓。
1.乗る前に金額確認して金額を言わないタクシーには注意。
2.駅横などに止めているタクシーには乗らない。
3.高額を要求されても簡単に支払わず必ず交渉。クレジットカードなどは絶対やめる。
4.やむを得ずタクシーを使用する場合はホテルで呼んでもらうか、ホテル経由で支払う。
5.トラブルが発生した場合には大きな声で話し、場合によっては助けを呼ぶ。
投稿者: スタッフ (2007年7月23日 11:09)