今日巷で話題の犯罪について防犯のプロが語る
築年数の古い家は泥棒に狙われやすい?
ことし9月、横須賀市の住宅に侵入しクレジットカードやマイナンバーカードなどを盗んだとして、51歳の男が追送検されました。
神奈川県警は、男がほかにも複数の空き巣事件に関与したとみて調べています。
住居侵入と窃盗の疑いで追送検されたのは、横浜市金沢区の無職の男(51)です。
県警によりますと容疑者はことし9月、横須賀市内の77歳の男性の自宅に侵入し、クレジットカードやマイナンバーカードなどあわせて4枚を盗んだ疑いが持たれています。
このうち2枚のクレジットカードで281万円相当が使われていて、容疑者は調べに対し「ギャンブルや生活費として使う金がほしかった」と容疑を認めているということです。
横須賀市内などではことし3月から、築年数の古い家を狙った空き巣事件が10月頃までに27件確認されていて、被害総額は現金含めておよそ445万円にのぼるとみられています。
県警が捜査を進めていたところ、これらの犯行現場周辺の防犯カメラに容疑者の姿が映っていたといい、鈴木容疑者は11月に別の窃盗事件などで逮捕されていました。
県警は、容疑者がほかの複数の空き巣事件にも関与しているとみて調べを進めています。
<12/20(火) 21:04配信 tvkニュース(テレビ神奈川)より>
築年数の古い家を狙っての犯行ということですが、古い家に防犯カメラや防犯システムを新たに設置することはあまりないと思います。
元々設置していた防犯カメラが古くなり、取り外さずにそのまま残っているようなケースはあるでしょうが、設置後十年以上経っていれば稼働していないことも多いでしょう。
古い家が狙われやすいというのは、根拠としてはある話だと言えます。
古い家だから住んでいる人は防犯意識が低そうというのは偏見かもしれませんが、高齢者の方が住んでいる可能性が高く、今さら防犯対策を行ってもと考える人がいるかもしれません。
また、このような窃盗事件でいつも不思議に思うことがあります。
泥棒が盗んだクレジットカードを使用して現金を不正に引き出したということが報道されますが、どのようにして暗証番号を知り得たのでしょうか。
組織ぐるみの窃盗団の場合、役割分担し、カード情報を引き出す、読み込むような専門的な道具や技術のある者がいて暗証番号を解析できるというなら分かるのですが、今回のような特に専門知識を有していないような素人っぽい泥棒が、そんなに簡単に暗証番号が分かったことに不思議です。
例えばSNS等のプロフィールなどから生年月日や住所、電話番号から推測して暗証番号が分かったというケースもあるでしょうが、今回の被害者のような77歳の男性がSHS等をやっているようにも思えませんので、何かしら暗証番号が分かるコツというか手口があるのでしょう。
警察は捜査上で知り得た泥棒からの具体的な手口等の情報をつかんでいるはずです。
被害者と似た状況にある人はすぐに改善するように求め、より踏み込んだ再発防止策としての防犯啓もう活動を行うべきではないでしょうか。
投稿者: 総合防犯設備士 (2023年2月 3日 10:10)