今日巷で話題の犯罪について防犯のプロが語る
防犯カメラがある現場での犯罪者のリスク
ダンスの練習などに使われる都内のレンタルスタジオ。先月20日の午前5時前、帽子をかぶった人物が現れる様子が防犯カメラに映っていました。
大きな音をたててなにか作業したあと、わずか2分ほどでその場を去りました。この人物が行っていたのは"窃盗"だったのです。
警視庁はスタジオの売上金2万7800円を盗んだとして、会社員(31)を、窃盗などの疑いで逮捕しました。
被害にあったレンタルスタジオは無人で運営されていて、客が現金で利用代金を支払う場合、スタジオにある「集金ボックス」に入れる仕組みにしていたといいます。先月20日、容疑者はこの集金ボックスを壊して盗んだとみられています。
担当者
「不審な人物が明け方に入って、ポストをこじ開けて中をとっているのがあったので、警察に通報しました」
実はこの会社では、今月4日にも、今回被害にあった店舗や、別店舗でも、同様の被害にあったということです。警視庁は、この窃盗事件についても大山容疑者が関与しているとみて、調べを進めています。
容疑者は調べに対し、「コロナの関係で仕事が回って来ずお金がなかった」「出入りのシステムを知っていたから狙った」と容疑を認めているということです。
<2/9(木) 18:57配信 日テレNEWSより>
防犯カメラによって窃盗犯が逮捕されました。
この事実を報道し続ける、言い続けることで、犯罪を計画した者がその場での犯行をあきらめるケースは必ず増えると思います。
逆に言うと、この情報発信や機会が少ないため、良からぬ考えに及んだ者が、防犯カメラがついているにもかかわらず犯行を行い、そして結果として逮捕されるパターンが繰り返されているのかもしれません。
普通に自分が泥棒などの犯罪者だったとして、防犯カメラがついているところでの犯行はリスクが高いことは分かるはずです。
仮にサングラスや帽子などで変装したとしても、自分が犯行を行っている様子がニュースに流れ、全国の人が目にする。
その中に自分をよく知る家族や友人、知人がいないとは限らないからです。
餃子をはじめとする無人店舗での窃盗事件が頻繁にニュースで紹介されています。
無人店舗の場合、ほとんどの現場には防犯対策としての防犯カメラが存在し、犯人が商品や現金を盗む様子が詳しく映っています。
あの映像をテレビなどで見た犯人はどのように感じるのでしょうか。
防犯カメラの存在に気付かなかったのか、それともそこまで綺麗な映像になるとは思っていなかったのか、どちらにしても間抜けな犯人だなと毎回感じています。
狙うにしても防犯カメラがないところを狙えば自分が捕まる可能性は減るのに、と考える人が多いと思うのですが。
防犯カメラがあれば犯人逮捕につながる、これを犯罪者にまで周知させることで、防犯カメラが犯罪の抑止力としてさらなる効果を発揮することでしょう。
投稿者: 総合防犯設備士 (2023年3月10日 09:03)