今日巷で話題の犯罪について防犯のプロが語る
ギョーザ店、焼き肉店 無人店舗の窃盗被害相次ぐ
札幌で、また無人の販売店が狙われました。今日ドキッ!で先週、ギョーザの店の盗難被害をお伝えしましたが、新たに肉の専門店でも被害があったことが分かりました。犯行の瞬間です。
未明の無人販売店に黒いフードをかぶった男が入ってきます。男は、レジを操作することなく商品をそのままリュックサックに...。
さらに、レジの横にあった「チジミのたれ」も...。結局、5400円の代金を支払うことなく店を出ていきました。
記者
「こちらの店には商品ケースの上など、5か所に防犯カメラが設置されていて、24時間稼働しているということです」
窃盗の被害にあったのは、札幌市北区の「おウチDEお肉 新琴似店」で、先月28日未明、冷凍の唐揚げや焼き肉用のカルビなど5400円分の商品が盗まれました。
3日後の今月1日には、中央区にある同じチェーン店の「山鼻店」でも、窃盗の被害がありました。
午前0時ごろの店です。男は入店すると、手際よく冷凍庫から商品を取り出します。そしてレジでいきなり、商品を袋に詰め込みます。
結局、男がレジで会計をしたのはソーセージひとパックのみで、「牛肉のユッケ」や「牛タン」などおよそ1万円分はレジを通さず、そのまま店を出ていきました。同じチェーン店に入った2人の男です。
新琴似店の男は、ジーンズにスニーカー、山鼻店の男は、スーツ姿で服装や顔などから違う人物に見えます。
一方、北区新琴似の肉の無人販売店が被害にあった同じ日の、同じ時間帯に西区宮の沢のギョーザの店でも被害がありました。
ギョーザの店では、1万7700円分の商品が盗まれました。
肉の無人販売店との距離や犯行時間帯などから、この日の2つの事件は別の人物の犯行とみられています。
札幌で先週、相次いで起きた無人の販売店を狙った窃盗事件。被害にあった店の1つは、すでに警察に被害届を出し、残る2つの店も近く被害届を出す予定です。
<4/5(水) 22:13配信 HBCニュース北海道より>
無人販売店での窃盗事件が相次いでいます。
その多くの店では防犯カメラが複数台設置されているのも珍しくなく、犯人が商品を盗む様子が度々テレビ等で流されています。
防犯カメラの映像から犯人が特定、逮捕につながったケースも多いと思われ、防犯カメラの効果を発揮したと言えます。
一方、犯行後の犯人逮捕には役立ったものの、犯行発生を未然に阻止できたか、という点の検証は難しいと思われます。
例えば、防犯カメラの存在に気付き、犯行をあきらめた、別のターゲットを探すために店から出て行った、そのような様子が頻繁に映っていれば、抑止効果があったと言えます。
客なのか、泥棒なのか、入店の段階ではどちらかを判断できません。
会計を済まさずに商品を店の外に持ち出す、盗んだ段階で初めて泥棒になるからです。
防犯カメラだけでは犯罪は防げない、と防犯カメラ+αの防犯対策を勧めることが弊社でもあります。
ただ、その意味は防犯カメラは効果がない、というものではありません。
防犯カメラだけで犯罪を防止できる、実際にできている環境もあるからです。
防犯カメラに求める効果が違うのです。
事後の犯人特定のための効果を求めるのか、事前の犯行抑止効果を求めるのか。
業種や取扱商品等によっても効果も変わってきます。
この業種にはこの対策、と簡単には決めることが出来ません。
それぞれの状態に合わせた最適な防犯対策を考えるべきです。
そのご提案は防犯のプロであるセキュリティハウスにぜひご依頼ください。
投稿者: 総合防犯設備士 (2023年5月19日 10:18)