今日巷で話題の犯罪について防犯のプロが語る
自分が用意した香典袋と受け取った香典袋をすり替える 葬儀場の責任者逮捕
愛知県安城市の葬儀場で、利用者の香典を別の香典袋とすり替えて現金12万円を盗んだとして、この葬儀場の責任者の男が逮捕されました。
窃盗の疑いで逮捕されたのは、安城市にある葬儀場の責任者の男(31)です。
警察によりますと男は4月3日、勤務先の葬儀場で、男性利用者の香典の現金12万円を盗んだ疑いが持たれています。
男は男性利用者が使うロッカーに入っていた香典の署名を、自分が用意した別の香典袋に書き写し、すり替えていたとみられています。
男は容疑を認めているということで、警察が詳しく調べています。
<4/17(月) 20:32配信 メ〜テレ(名古屋テレビ)より>
参列者からいただいた香典の金額がいくらだったかを後で確認することはまずないでしょう。
確認するためには本人に聞くしかありませんが、そんな失礼なことは誰もしません。
受け取った香典袋から中身(現金)を出してしまえば、誰も確認することができなくなります。
結婚式の際の祝儀袋も同様ですが、誰からいくらもらったという管理をしっかりしていないと、あいまいになったり、後で分からなくなったり、色々なトラブルも考えられます。
集めた金額を確認したら、どうも金額が少ないように思う(香典袋の数から1人あたりの平均額を出すと)、というケースがあるかもしれません。
香典泥棒、祝儀泥棒という冠婚葬祭を狙う泥棒がいますが、今回の事件では、葬儀場の責任者が犯人でした。
事前に安価な金額を入れた香典袋を用意しておき、参列者から預かった香典袋の中に高額なものがあれば、名前を書き写してすり替えるというなかなか巧妙な手口です。
今回が初めての犯行とは思えませんので、過去にその葬儀場を利用した人は被害に遭っている可能性があるでしょう。
ただ、被害金額の特定が難しいので、容疑者の供述を待つしかないのかもしれません。
再発防止策としては、防犯カメラの設置が効果的だと思われます。
外部からの泥棒、そして今回のような内部からの泥棒に対しても、犯行の抑止力、犯行後の確認や特定に役立つでしょう。
投稿者: 総合防犯設備士 (2023年6月23日 09:05)