今日巷で話題の犯罪について防犯のプロが語る
現金の入っていないレジを丸ごと運び出す 肉の無人販売店で窃盗
6月、愛知県内の肉の無人販売店で相次いだ窃盗事件。
警察は男3人を逮捕しました。大胆な犯行の一部始終を防犯カメラが捉えていました。
6月9日から10日にかけて、愛知県内にある肉の無人販売店4軒で連続窃盗事件が起きました。
そのうちの1つは春日井市にある閉店中の店舗。
早朝5時すぎ、店の扉をこじ開けようとする2人組。
さらにもう1人が合流し、バールのような物で扉を開けて店内へ。
大胆にもレジを丸ごと運び出そうとしています。
実はこの時、レジに現金は入っていませんでしたが、そうともしらず懸命に運び出します。
さらに1人の男は商品の「お肉」を物色。
まるで買い物をしているかのようです。
それぞれが、お目当ての物を手にすると外に停めていた車に乗り込み逃走。
犯行時間はわずか2分でした。
道路の反対側で犬の散歩をしている人も異変には気づかない、大胆かつ手慣れた犯行でした。
(報告:高阪一世記者)
「犯行のあった現場は車の通りが多い住宅街の中にあります。事件後店は、臨時休業となっています」
■別の系列店でも手荒な犯行が防犯カメラに...
また同じ系列の別の店では、2人組の犯人がバールのようなものを使ってレジや両替機などを盗み出す様子が映されていました。
警察は2日間で起きた4つの事件を同一グループの犯行とみて、名古屋市南区の自営業容疑者(53)、住所不定の容疑者(51)、愛知県東海市の容疑者(21)の3人を、レジや牛肉9点あわせて80万円相当を盗んだなどの疑いで21日までに逮捕・送検しました。
警察は3人の認否を明らかにしていません。
無人販売店やコインランドリーを狙った窃盗事件は2023年3月ごろから東海3県で約100件確認されていて、容疑者(53)と容疑者(51)は岐阜市のコインランドリーの窃盗事件にも関与した疑いで6月に逮捕されていました。
警察は一連の事件が容疑者(53)らのグループによる犯行とみて引き続き捜査しています。
<7/21(金) 19:29配信 CBCテレビより>
レジの中には現金は入っていませんでしたが、犯人はそうとも知らずに運び出しました。
運び出され、こじ開けられたレジがどうなったか分かりませんが、事件後も使用できる状態にあるとは思えません。
泥棒が丁寧に扱うはずもありませんから、おそらく修理が必要か、もしくは破壊されて新しいものが必要になるのでしょう。
もしレジの中に現金が入っていないのなら、施錠せずに開けたままにしておく方が泥棒に狙われる可能性が減ります。
現金が入っていないのに単にレジを壊されたと考えると、被害者にとっても納得がいきません。
場合によっては現金よりレジの方が高価な場合があります。中の現金が盗まれる心配だけでなく、レジが破壊される危険性も考えなければなりません。
何が大切か、何を守りたいか、何が価値があるか、それらを考慮した上で防犯対策は行わなければ、充分な効果を発揮できないことがありますので注意が必要です。
投稿者: 総合防犯設備士 (2023年10月27日 18:50)