今日巷で話題の犯罪について防犯のプロが語る
ゴールデンレトリーバーは番犬に向かない? 泥棒にも愛嬌振りまく
性格が穏やかでフレンドリーなゴールデンレトリーバーは、番犬に向かない犬種といわれています。実際に、米国でゴールデンレトリーバーがいるガレージから、高級スポーツバイクが盗まれる事件が発生。犯行の一部始終が防犯カメラの映像に残されていました。しかし、犬は窃盗を阻止することはできませんでしたが、なんともかわいいアピールで犯人の心を陥落。その場で遊び始めてしまい、顔がバッチリ映り込んだ映像を残すことに成功しました。地元警察は犯人逮捕に向け、情報提供を呼びかけています。
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自転車を押して戻り、犬を撫で回し始めた犯人
サンディエゴ警察署が公式フェイスブックアカウントで公開した、1本の防犯カメラ映像が大きな注目を集めています。そこには、とある家のガレージから約1300ドル(約19万円)相当のスポーツバイクを盗む男の姿が映っています。しかし、注目を集めたのは盗み出す瞬間ではありません。
男が何食わぬ顔で自転車を押してガレージの外に運び出そうとしていたところ、室内からその家に住むゴールデンレトリーバーが飛び出してきました。そして、犬はシッポをブンブンと振りながら、遊んでと言わんばかりに男に近づきます。
すると男は何を思ったのか、自転車をバックさせてガレージに戻ると、元々停めてあった場所に置き、両手で犬の頭を撫で始めました。男が「君は僕が知るなかで一番クールな犬だよ」と言って撫で続けると、犬もすっかり心を許し、すぐにお腹を見せて甘え出します。
さらに、犬が立ち上がって男の顔をペロペロと舐め回すと「僕も大好きだよ」と上機嫌に。防犯カメラ映像には、あまりの人懐っこさに思わず満面の笑みを浮かべる男の表情までバッチリと映っています。
1分ほど犬と戯れるうち、さすがにまずいと思ったのか、男は名残惜しそうに立ち上がり、自転車を押してガレージの外へ。犬は寂しそうにその背中を見送りますが、しばらくすると走って追いかけようとする後ろ姿が映っていました。
「かわいい、これは今週見たなかで最高」
サンディエゴ警察署は、「容疑者が逃走しようとしたとき、ガレージに入ってきた飼い犬を撫でるために立ち止まるという奇妙な展開もあった」と、そのちょっとお間抜けな犯行映像をフェイスブックアカウントで公開。男の特徴や盗まれた自転車の情報とともに、市民の協力を呼びかけています。
投稿には「ゴールデンレトリーバーを番犬にしてはいけない! 人懐っこすぎる!」「この泥棒は、私が今まで見たなかでもっとも礼儀正しい泥棒だ」「かわいい、これは今週見たなかで最高」など、650件以上のコメントが寄せられました。
現在も犯人は逃走中ですが、顔や声までバッチリ映っているうえに犬好きなことまでわかってしまっています。逮捕される日はそう遠くないかもしれませんね。
<8/12(土) 15:03配信 Hint-Potより>
記事の中で紹介されているゴールデンレトリーバーの愛嬌と相手とのやり取りは、実際にその場面を見ていなくても想像するだけで微笑ましく感じます。
ただ、相手は20万円近いスポーツバイクを盗んだ泥棒ですから被害者にとっては許せない相手でしょう。
昔は屋外で犬を飼うことも多く、泥棒などの侵入者、不審者に対して番犬として役割を果たすことがあったと思いますが、今は大切なペットや家族の一員として室内で飼うことが増えています。
環境の変化(夏場の気温上昇など)や衛生面もあり、屋外で飼うことが徐々に難しくなり、そして少なくなったのかもしれません。
私が入社した当時、「番犬がいるから防犯システムは不要だ」というお客様への反論トーク集のようなものがありましたが、今は時代に合ったものとは言えないでしょうか。
防犯システム自体をみると、色々なセンサーが開発されたり、様々な機能が増えたりなどしているものの、一般的な内容で言えば二十数年前からそれほど大きく進歩していないようにも思えます。
防犯カメラなどはAI機能を搭載したり、画像解析の技術が進歩したりするなど目に見える変化があります。
法的な問題や規制がなければ、未来の映画やドラマに出てくるような侵入者を迎撃するような過激な防犯システムが出てくると、うかつに侵入できなくなり、犯罪件数が減ることにつながると思うのですが実現するのは難しそうです。
投稿者: 総合防犯設備士 (2023年11月17日 09:35)