今日巷で話題の犯罪について防犯のプロが語る
金庫泥棒が防犯対策にダメ出し?
ごみ処理施設に異変があったのは、9月25日。職員が施設の大型金庫を開けようと暗証番号を入力しても開かなかったという。
さらに翌朝、職員が新聞を取ろうとポストを確認すると中には茶色い封筒が入っていた。封筒には、挑発的な犯行声明文が。
1枚目には「金庫を頂きました」。そして2枚目には施設のセキュリティーの甘さや事務室への侵入方法といった、防犯対策への"ダメ出し"が書かれていたという。
その後メーカーの担当者を呼び、開かなくなった金庫を開錠すると両替用の現金およそ17万円などが入っていた手提げ金庫がなくなっていた。
「びっくりしたのと、怒りと、防犯体制がどうだったかなと反省した」(富士吉田市環境美化センター 柏木浩所長)
警察は窃盗事件として捜査を進めている。
(『ABEMAヒルズ』より)
<ABEMA TIMES 10/5(木) 7:31配信より>
金庫泥棒が侵入先でセキュリティの甘さや侵入方法など、防犯対策のダメ出しをメッセージで残したという珍しい事件です。
自分の犯行の痕跡は出来る限り残さない、というのが犯行を特定されないための泥棒の鉄則のように思われますが、真意は不明です。
もしかすると我々のような防犯機器の専門業者が、自らが販売している防犯機器をPRするための目的で犯行を行った可能性もあるのでは?と考えてしまいました。
泥棒が何を言っているのだ!と不快に感じる人も多いでしょうが、被害者のコメントにあるように、防犯対策がどうだったかと反省する気持ちは非常に大切です。
自分に弱点があるかどうかを常に考え、あれば改善、見直しをすることで、次に同じような泥棒の被害に遭わなくなる可能性が高まるからです。
泥棒がセキュリティが甘いと感じたということは、別の泥棒も同様に感じる可能性が高いと言えます。
この「弱点」を放置したままにしておくと、今後も侵入盗難被害に遭う可能性が高いままということになります。
泥棒のダメ出しには腹が立ちますが、貴重な体験をした、もっと大きな被害に遭う前に気付けたと気持ちを割り切って、今後の再発防止策を講じましょう。
投稿者: 総合防犯設備士 (2023年12月29日 15:55)