今日巷で話題の犯罪について防犯のプロが語る
今年の猛暑が原因?放火の理由は「刑務所に入りたい」
18日午後11時10分ごろ、静岡市葵区宮ケ崎町の静岡浅間神社の麓山(はやま)神社拝殿裏の引き戸が燃えているのを
神職が見つけ、119番通報しました。
拝殿の引き戸1枚(約2平方メートル)が焼けましたが、けが人はありませんでした。
静岡浅間神社は江戸時代後期の代表的建造物として、麓山神社の拝殿など計26棟が国の重要文化財に指定されています。
静岡中央署で不審火として捜査していたところ、19日午前2時ごろ、現場付近にいた男が犯行を認めたため、非現住建造物等放火の疑いで緊急逮捕しました。
逮捕されたのは、静岡市葵区生まれ、住所不定、無職男(52)。
男が言うのは、「暑くて耐えられず、刑務所に入りたかった」ということです。
この男、昭和63年と平成5年にも、浅間神社に放火し逮捕、起訴され、2度の実刑判決を受けていました。
出所後は、路上生活を続けていました。
時々いるんですよね。刑務所に入りたいために犯罪を犯す輩が。
たしかに、食事は出るし、ベットもふとんもある、雨・風も防げる、ということで、一般の人には快適でない刑務所の生活も、
快適に思える人がいるのですね。
「放火対策」がこの静岡浅間神社で採用されていたかどうか不明ですが、火災感知器では実際に火の手が上がってしまっており手遅れになることが多いのです。
ほとんどが木造建物ですから、火が上がってしまうと大きな被害が発生することになります。
そしてもう二度と元の状態には戻りません。大切な歴史も何もかもは灰になってしまうのです。
放火が火災の原因になってはや10年。
なかなか対策が進まないことにいらだちを感じます。
炎の時点で通報する「炎センサー」などを設置すること、
不審者を夜間などは建物に近づけないように侵入検知センサーを設置し音声メッセージなど音で威嚇するなど
防犯防災システムでできることは沢山あります。
ぜひとも、大切な建物や宝物が被害に遭わないためにもご検討下さい。
それにしても、放火は絶対駄目ですが、この夏の暑さ、なんとかしてくれ!というこの男の気持ちはちょっとわかりますね。
路上生活者にはほんとうに大変な暑さだと思います。
投稿者: スタッフ (2007年8月22日 10:16)