今日巷で話題の犯罪について防犯のプロが語る
「青色防犯灯」
「青色防犯灯」が「犯罪の抑止効果が期待できるのではないか」と全国的に関心を集めています。
2年前、「イギリス北部のグラスゴーで、街灯を従来のオレンジ色から青色に変えたら犯罪が大幅に減った」
とあるテレビ番組で紹介されました。
その番組を見た奈良県警の担当官が奈良市秋篠台地区に働きかけ、2005年6月に国内初の試みとして導入。
奈良県内には、4月末現在で68カ所、2380基の青色灯が設置されている。
設置後1年の検証で、犯罪発生は夜間で21%減少しています。
これがマスコミで取り上げられ、全国の自治会や町内会などに波及し、
現在20を超える都府県で設置されているということです。
鹿児島市でも、8月から天文館と西田の両地区で試験的に導入、天文館はテンパーク通り、セピア通り−ザビエル公園、
天神ぴらもーるで、既存の水銀灯を活用するなど40基の青色灯を設置。
西田地区は鹿児島中央駅西口付近で青色灯ゾーン(51基)、白色灯ゾーン(60基)を設け、
その効果について実証実験を始めます。青色灯が防犯に果たす役割や活用法、景観から見た照明のあり方などについて、
来年3月までに報告書をまとめるということです。
青色灯の設置前や白色灯と比較して、犯罪の発生件数や、照明の明るさ、人の見え方などを比較検討し、
本当に防犯抑止効果があるのか、その報告が待たれます。
青色灯と白色灯とでは「監視性の確保」の面から見るとどれだけ違いがあるのかといわれると疑問です。
青色は冷静になる色なので、犯罪を思いとどまるなどといった説もあるようですが、
青色に変えると、「おや?なんか違うぞ」と多くの住民が感じる、犯罪企図者も「ここはわざわざ青色灯に変えるほど防犯意識が高い地域だ」と感じる・・・・こうしたことが犯罪件数の減少につながっているのではないでしょうか?
「領域性の確保」・・・なわばり意識、自分達の街だという意識が芽生えることで、地域コミュニティもより蜜になる、
そういったことが犯罪抑止につながるのだと思います。
投稿者: スタッフ (2007年8月24日 17:19)