今日巷で話題の犯罪について防犯のプロが語る
愛知県ゲームセンターで「金庫盗難」
3日午前5時10分ごろ、愛知県刈谷市稲場町のゲームセンターで警報装置が作動、警備会社を通じて、110番通報がありました。
店舗の出入り口の扉がバールのようなものでこじ開けられていました。
店内の事務室から売上金など現金約280万円入りの金庫が盗まれていました。
金庫は、金属製で高さ90センチ、縦60センチ、横50センチの大きさ。床には引きずったような跡が残っていました。
スーパーマーケットやゲームセンターなどの事務所の数十キロもの大型金庫には、結構高額な現金が保管されています。
そんな大型金庫をそのまま持ち去るという「金庫盗難」
数人で引きずれば数分で作業終了します。「5分以内」に犯行終了ということで、多くは窃盗団の中にストップウォッチで時間を計っている係もいるのです。
なぜ「5分以内か」というと、警備員など駆けつけた人に遭わないようにするためです。
今回も警備員が駆けつけた時には、すでに犯行終了していました。
金庫は、その場で「背面破り」や「こじ開け」をされて、中の現金などだけを持ち去られる場合と、今回のように金庫ごと持ち去られる場合とがあります。
いずれの場合にも犯行時間を数分という短時間に終了させる犯行が増えているのです。
金庫には大きく分けて「耐火金庫」と「防盗金庫」の2種類があります。
ほとんどの家庭が使用しているのは「耐火金庫」。一般的に防盗性は備えておらず、こじ開けやバナーなどによる溶断に対して弱いものです。熟練した者だと「背面破り」で数分でもののみごとに背中部分がぱかっと開いてしまいます。ほとんどの金庫は「燃えない貯金箱」です。盗難対策には必ず「防盗金庫」を選ぶようにしましょう。通常、「防盗金庫」は耐火性能をあわせもっていますので、火事でも大丈夫です。 金庫の基準には防盗試験規格「TS−15」、「JIS標準加熱耐火試験」などがあり、その合格品だとひとまず安心です。
しかし、建物内に侵入者に入られたのでは金庫以外にも被害が発生します。
やはり、建物内に入られる前に威嚇撃退する防犯システム、侵入者が犯罪対象から外したくなるような防犯システムを採用されることをお勧めいたします。
投稿者: スタッフ (2007年9月 4日 11:25)