今日巷で話題の犯罪について防犯のプロが語る
[ブレーカー落とし」という手口で中国人窃盗団暗躍
「ブレーカー落とし」という名前の手口・・初めて知りました。犯行の発覚を遅らせるため、
空き巣に入った部屋の配電盤のブレーカーを切り、家人が帰宅しても電灯がすぐにつかないようにする方法の手口です。
この「ブレーカー落とし」という手口を使って、空き巣に入っていた中国人留学生ら中国人窃盗団が逮捕されました。
2005年秋以降、約380件に上る窃盗を東京都内などで重ねていたと見られます。
又、このグループを脱退して別の窃盗団をつくった中国人が、約300件の空き巣を繰り返していたことも判明しています。
都内ではこの2グループの摘発後、侵入盗の被害が昨年より3割も減少したというから、ちょっと驚きです。
杉並、中野、世田谷の各区では05年10月ごろから、留守中のマンションやアパートで、
部屋のドアのカギを「ピッキング」や「サムターン回し」でこじ開ける空き巣が続発。
いずれも犯行の発覚を遅らせるため、家人が帰宅しても電灯がすぐにつかないよう、
ブレーカーを切るという「ブレーカー落とし」の手口が共通しており、同様の被害が昨年1〜4月には163件に上っていました。
ブレーカーは、マンションの場合には玄関、一戸建ての場合は風呂の脱衣所や玄関、勝手口などにある場合が多く、簡単にどこにあるのか見つけることができます。
そのブレーカーを切ることで、部屋の電気が付かない状態にしたまま犯行を終えて退散するというのはなかなか知能犯だと思います。泥棒によっては、部屋に侵入してすぐに玄関の扉にマッチ棒などをつっこみ錠前が動かない(開かない)ように工作する方法をとる者もいます。住人が戻ってきてもすぐに入られず、「ガチャガチャ」と音をたるので、それで戻ってきたことがわかり、あらかじめ決めていた別の出口(勝手口など)から逃げるためです。
泥棒は非常に臆病で、慎重、そして大胆な行動を採るのです。
それにしても中国人窃盗団というのは、次々に新しい手口を持ち込み犯行を行います。
平成12年頃にはピッキング。その防犯 対策が採られたと思うと、活動場所をまだまだ防犯 対策の手薄な地方に移し、そこでも防犯 対策が進むと次に「カム送り開錠」「サムターン回し」「焼き破り」「バンピング」と、次々に新しい手口が採られます。
同じ「サムターン回し」でも、使用する器具はさまざま多種多様あります。
真似をする泥棒がいるのでその写真などは公開できませんが、本当に良く考えているな・・と思うような手作りの侵入用道具もあります。
技術は日進月歩。侵入するための技術も、防犯装置などの技術も日々進化しています。
これで万全とは絶対に言い切れないのが防犯対策です。
ぜひとも、犯罪情報を入手し、日々新しい手口を知り、それに対応できる防犯対策を実施していただきたいものです。
そのためにも、そういった犯罪知識、犯罪の手口等を熟知した「防犯の専門家」のいる防犯専門店にご相談されることをお勧めします。
投稿者: スタッフ (2007年9月11日 11:07)