今日巷で話題の犯罪について防犯のプロが語る
海外旅行の預け入れる荷物の窃盗被害多発。
知っていましたか?2001年9月11日の同時多発テロの影響で、アメリカでは特に預入荷物に関しては、
従来よりも厳格な検査が行われており、乗客が立ち会いできない場所で荷物の開披検査が行われることもあり、
その際、預入荷物が施錠されていれば、鍵を壊して開披されることもあるということです。
つまり、空港で搭乗時に預け入れる荷物(トランク)に、施錠をしてはいけないということです。
今までトランクはセキュリティ上で施錠のしっかりしたものを選んでいたと思うのですが、施錠をしないで預け入れることとなったため、
やはり問題が発生してきています。
空港で搭乗時に預け入れる荷物を施錠してはいけないというテロ対策規制の影響で、旅客機荷物の窃盗被害が急増しているのです。
連邦運輸保安局(TSA)によると、2004年の荷物の窃盗被害や紛失、破損の届け出件数は、ロサンゼルス国際空港が1458件で最多、シカゴのオヘア国際空港が963件で続いています。
しかし、書類の手続きがわずらわしい、保険に入っていない、帰宅するまで何を紛失したかが分からないといった理由から、紛失の届け出件数は実際の件数よりもはるかに少ないと考えられるということです。
専門家によると、南米やアフリカの一部の空港では、空港職員や政府関係者まで窃盗団とつながっている場合もあるということですから、非常に恐ろしいですよね。
窃盗は荷物検査所以外の場所で起きることが多いので、中々防ぎようがありません。
貴重品を預入荷物に入れないようにするなど御注意願います。
今後アメリカへ海外旅行に行く場合には、
1)預け入れる荷物には貴重品などは入れない。
2)保険をきちんとかけておく。
3)開けられた時に、簡単に中の物が飛び出ないようにきれいにパッキングする。
4)不審に思われるような物を入れない。
といったことが大切です。
実は先日、チェコ、イタリアへ個人旅行した時、旅行中にトランクの鍵を紛失するという失態を演じました。
(ホテルに置き忘れたと思い込んでいたのですが、戻ってきたら、トランクの奥から出てくるというお粗末な顛末でした)
チェコからイタリア ミラノへ一度、ミラノから関空へ一度のアリタリア航空への預け入れるトランクに施錠をすることができない状態でした。荷物はパンパン、もし放り投げられたらショックで開いてしまう可能性もありそうです。
そこで何をしたかというと、
1)施錠部分に紙テープを貼る。
2)トランクが簡単に開かないようにスーツケースベルトをしっかり閉める。
3)空港でラッピングサービスをする。(正式名称は不明です)
そうなんです。ヨーロッパの空港ではトランクのラッピングサービスがあります。(日本ではあまり見かけたことがない)
トランクだけでなく、布製など切られる可能性のある荷物をミイラのように、サランラップを何重にも巻いてくれるのです。機械でくるくると回してラッピングしますから、あっという間にラッピングが完成します。
やはりそういったサービスがあるというのは、荷物が施錠していても抜かれるということで、それが施錠もしない状態となると、「どうぞ盗んでください」状態と言えます。
日本の治安は悪くなり、モラルも低下しているとはいえ、空港関係者がもしそんな荷物抜き取りをしたりしたらすぐに1面のニュースになるでしょう。
やはり日本ではありえないことが、海外では当たり前であることを認識して、海外には行く必要があります。
投稿者: スタッフ (2007年9月11日 15:45)