今日巷で話題の犯罪について防犯のプロが語る
「合鍵を使用しての犯罪」にご注意
平成18年12月、東京都世田谷区で22歳の女性がバイト先の同僚に絞殺されるという事件が発生しました。。
男は更衣室から女性の鍵を持ち出して合鍵を作り犯行に及びました。
このような「合鍵」による犯行は、まさか他人が合鍵を持っているとは思っていませんから完全に無防備な状態で侵入されることとなりますので、非常に危険です。
しかも相手は窃盗や強姦などなんらかの悪意を持って合鍵を作成しているのです。
この事件以外にも「合鍵」を使用しての犯罪は発生しています。
最も可能性があるのが、「以前の入居者による犯行」です。
以前の入居者が退出時に自分が作った合鍵を返却せず、新しい入居者が錠前の交換を行っていない場合には注意が必要です。
新築以外に関しては必ず入居時に錠前の変更を行うことは、現代社会の常識だとお考え下さい。
そして、「過去の同居人、交際相手、友人による犯行」。
合鍵を使われて侵入されて、窃盗、暴行、殺害などの被害に遭ったり、不在時に勝手に侵入してダイヤルQ2などを勝手に使用した犯罪が発生しています。
簡単に合鍵を渡さない、可能性のある場合には必ず錠前を交換するといったことが大切です。
又、知らない内に勝手に合鍵を作られての犯行もありますので、鍵を放置しないことも重要です。
「不動産業者による犯罪」
女子学生の賃貸マンションで発生したケースで、合鍵を持った不動産業者の男が侵入し強姦された上に殺害されたという被害も発生しています。
不動産会社や管理会社となるとこれはちょっと防ぐのが難しいですが、補助錠を追加する、ドアチェーンを必ず付ける、監視カメラを設置するっといったことで防ぐしかありません。
「ひったくり犯による犯罪」
合鍵を作られてではないのですが、カバンをひったくられて、カバンの中にあった鍵と、財布の中の免許証などから住所を調べて侵入されたというケースです。
鍵と住所がわかれば簡単に家を特定され侵入されてしまいます。
カバンをひったくられた後、警察やカード会社への連絡だけでなく、必ず錠前の交換もしましよう。
又、車上荒らしに遭ったときも注意することが必要です。
車の中の現金などはもちろんですが、家の合鍵などを入れっぱなしにしている場合などもあり、本人が記憶していないケースもあります。
自動車の試乗会で乗っている間に合鍵を作って自動車を盗んだという窃盗団もいました。
短時間で合鍵は作ることができますので、それを悪用されているのです。
子供のために自宅の郵便受けやメールボックス、植木鉢の下などに合鍵を隠したりっといったことは、絶対に止めましょう。
セキュリティハウスの中には錠前のプロもいます。
以前ピッキングという手口が急増した時に錠前のプロに聞いた話ですが、「鍵の知識があれば数秒鍵を見ただけで合鍵は作れるので、鍵を喫茶店などでテーブルの上などに置くのは絶対に避けるべきだ」ということです。
侵入行為に強いタイプのものならそれほど簡単ではないでしょうが、「合鍵は簡単に作ることができる」という認識に立って対策を考えることが最も大切です。
投稿者: スタッフ (2007年2月16日 09:26)