今日巷で話題の犯罪について防犯のプロが語る
入念に下見を行い、7年間で340件の事務所荒らし
神戸市内で空き巣や事務所荒らしを繰り返したとして、窃盗の疑いで、
住所不定、無職の男(58)が最終送検されました。
男は、阪神・淡路大震災が起きた1995年、土木作業の仕事を求めて神戸に移り住み、
住み込みで働いていましたが「2000年ごろから仕事がなくなり、
遊興費や生活費欲しさに盗みを重ねた」と供述しています。
被害は約340件、855万円に上るということです。
調べでは、男は今年3月16日夜、神戸市兵庫区の印刷会社に侵入、
机の引き出しから現金約2700円を盗んだ疑いです。犯行中に男性従業員に見つかり、取り押さえられました。
男は2000年9月に窃盗容疑で神戸北署に指名手配されましたが、逮捕を逃れるため、髪やひげを伸ばして姿を変えたり、人との会話を避けたりしていたということです。
また、犯行前には一週間近くかけて入念に下見を行い、長期不在の民家や事務所の定休日を確認した上、窓を割った後も数十分間は様子をみて警察が駆けつけないことを確かめていたということです。
事前に下見を行い、侵入しやすい家や事務所を選定する。また、侵入する際も窓を割ってすぐに侵入するのではなく、防犯システムの作動や警察の駆けつけなどを確かめ、安全を確認してから侵入する。
典型的な窃盗常習犯の手口といえます。
だからこそ7年間で340件も捕まらずに犯行を行うことができたのでしょう。
防犯システムや防犯カメラが設置されている防犯意識の高い家や事務所は避け、
より侵入しやすいところを、事前の下見で選別して犯行を行っていたということでしょうか。
投稿者: スタッフ (2007年9月20日 10:45)