今日巷で話題の犯罪について防犯のプロが語る
浜岡原子力発電所で白金板138枚盗難される。
静岡県御前崎市の浜岡原発で、計器の触媒に使う白金板138枚(時価約1000万円相当)が紛失していたことが27日、明らかになりました。
中部電力の被害届を受け、菊川署が窃盗事件として捜査。保管場所は放射線管理区域内で、外部から侵入した形跡もないことなどから、内部関係者の犯行とみられています。
中部電力によると、白金板は直径5・5センチ、厚さ0・3ミリの円盤状で、1枚15グラム。3号機の補助建屋に保管されていた106枚すべてと、5号機の補助建屋にあった33枚のうち32枚がなくなっていました。
浜岡原発内で白金板が保管されているのは、この2か所だけでしたので1枚を残して全て盗まれたことになります。。
白金板は、給水加熱器のスイッチなどの計器に取り付け、内部にたまる水素ガスと酸素ガスを水に戻す触媒として使われているということで、安全性に問題はなかったのでしょうか?
それにしても、簡単に持ち出せるというのはあまりにも防犯体制、警備体制がお粗末なのではないでしょうか?誰が何時に入室し、何時に退室したかがきちんと記録されるとともに画像で確認できることが原子力発電所のような施設では絶対必要です。既にIDカードが入室時に必要なシステムは採用されているようですが、誰がということが特定できないのであれば、セキュリティ度は低いといわざるを得ません。
今回は「金属高騰の影響で転売目的の金属泥棒」ですが、もっと悪意を持った人間であったとしたらどうなったでしょうか?。ましてテロ目的などとなると、その先にあるのは想像もつかない惨事です。
今、日本もアルカイダなどテロ組織の標的にされているというのに、あまりにも甘い防犯意識に非常に不安を感じます。
社内犯罪であったとしたら、そんな意識の人に原子力を扱ってほしくありません。
投稿者: スタッフ (2007年9月28日 11:52)