今日巷で話題の犯罪について防犯のプロが語る
網戸があっても・・「忍び込み」の華麗なる手口。給与408万盗まれる
「忍び込み」というのは、家人が寝静まった深夜、こっそりと侵入して金品を盗む手口です。
人がいるところに侵入するわけですから「音を立てない」ことが動作の基本になります。
「抜き足、差し足、忍び足」というのは忍び込みの泥棒の動作を差しています。
「忍び込み」が最も喜ぶのは「無施錠の窓・扉」です。
施錠忘れや施錠無しの場合、何も工作することなく一瞬に侵入することができます。
そういう「無施錠な窓」を忍び込みは、昼間などの下見時にないかどうか確認しています。
今回ご紹介する「忍び込み」は、そんな楽をして侵入するのではなく、あえて非常に手間のかかる方法で侵入しています。
舞台は栗橋町河原代、建設会社経営の男性(61)の自宅。
まず1階勝手口の網戸を焼く。次に内側の施錠していないガラス窓から手を入れて勝手口ドアの鍵を開けて侵入。
そして1階居間の木製棚の上に置いてあった従業員11人の給与、現金408万2180円を盗みました。
お金は金融機関の封筒に入れられていました。
網戸があるから窓ガラスには施錠をしていなかったのでしょう。
網戸、格子・・これが防犯対策になるとお考えであればそれは大きな間違いです。
網戸は簡単に外すことができますし、今回のように焼き破ることもできます。
格子も外からビスを回して外したり、木の格子の場合は切り取られて侵入される場合もあります。
やはり、網戸や格子があるからそこからは入られないと勝手に安心して防犯対策をしていないことが問題です。
「忍び込み」の場合、家人がいる状態で泥棒が侵入するわけです。
つまり、犯行途中で目が覚めて、物音に気づいて、泥棒とばったり出くわすという可能性も高いわけです。
プロの「忍び込み」は、家人の吐息に自分の息を合わせて犯行を行うといいます。
枕銭を盗むなんていう場合には、もっとも高いスキルが必要となります。
そんな泥棒にばったり会ったために「居直り強盗」に変身されてしまった・・というのでは、お金だけでなく命まで盗まれることとなります。
やはり建物内に侵入される前に「侵入されないための防犯システム」をお勧めいたします。
この泥棒は、その夜従業員に支払われる現金が家にあるということを知って侵入しているのではないかと思われます。つまりそういった情報が漏れているわけです。
まだまだ建設業などでは支払いを現金にて行う慣習がありますが、ぜひこれを機会に銀行振り込みにされることをお勧めいたします。
投稿者: スタッフ (2007年10月 1日 10:19)