今日巷で話題の犯罪について防犯のプロが語る
屋根破り、天井穴開け、正面ガラス車で破壊・・荒っぽい手口が横行
ここ数日だけでも、店舗への泥棒侵入の非常に荒っぽい手口が3件ありました。
●7日午前9時半ごろ、東京都千代田区有楽町の貴金属店「ビクタース・パール」から、指輪など約8000点(販売価格計約1億円相当)が盗まれているのを出勤してきた女性従業員が発見しました。6日午後7時20分ごろから7日午前9時半ごろの間、無人の同店に何者かが侵入。現金約20万円とショーケースにあった指輪やネックレスなど約8000点が盗まれました。JR有楽町駅近くの高架下にあるインターナショナルアーケード内にあり、屋根に縦横約40センチの穴が開けられ、さらに同店の天井にも縦横約30センチの穴が開けられていました。
●靴の量販店だけを狙い、金庫から現金を盗んだ男は靴量販店の大半が平屋建てで、屋根がトタンやスレート製であることに着目。金切りばさみなどで屋根を破り、鉄骨を伝って店内に侵入していました。
大阪を中心に静岡から福岡まで11府県で33件、計約660万円を盗んでいました。
●5日未明、神奈川県横浜市戸塚区内のゴルフ用品店にワゴン車が突っ込み、玄関付近のガラスを破壊。店内にあったゴルフクラブ約60本が盗まれる事件が起きた。被害額は商品だけで約200万円。
事件が起きたのは5日の午前4時55分ごろ。「横浜市戸塚区矢部町付近にあるゴルフ用品店の侵入警報装置が作動した」と警備会社から通報がありました。
防犯ビデオの映像を確認したところ、白っぽい色のワゴン車がゆっくりとした速度で玄関に突っ込み、男が店内に陳列されていたゴルフクラブをクルマに積み込んでいる様子が撮影されていました。
神奈川県内では今年7月にも海老名市内で同様の事件が発生しており、ゴルフクラブにはシリアルナンバーなどが添付されておらず、インターネットオークション等での転売が容易であることから、警察では転売を目的とした同一犯の可能性もあるとして調べを進めています。
この3つの侵入手口は、従来の「そっと忍び込む」といった侵入手口とはまったく別のもので、少々の物音を立てても数分で人が駆け付けるまでに退散する・・ということが前提での非常に「短時間化」「凶悪化」「組織化」された犯行です。
先日もコンビニの店員が万引犯を追いかけて刺されて死亡する事件がありました。
最近の窃盗団はもちろんのこと、素人の思いつきの万引犯でも凶器を持っており、見せて脅すだけのつもりが争っている内に刺してしまい・・ということを見ても、いかに犯罪者が犯行途中に精神的に興奮していてで尋常でないということがわかると思います。
やはり「犯罪者に狙われない」ということがまず防犯対策の基本であると痛感します。
投稿者: スタッフ (2007年10月10日 10:00)