今日巷で話題の犯罪について防犯のプロが語る
公衆浴場の脱衣場荒らしで1040万円。
銭湯の脱衣場荒らしをしていた無職の女(48)
05年10月から06年11月にかけ、大阪や愛媛などの公衆浴場ばかりを狙った30回近い盗みでの被害総額は
なんと約1040万円相当というから驚きです。
手口はいたってシンプル。
入浴客を装い、まずは獲物を物色。
“あたり”をつけた客にさりげなく近付き、髪を洗うなどのスキを見て、ロッカーの鍵を奪取。
ロッカーの鍵を開けて盗み終わると、何食わぬ顔で浴場を後にしていたということです。
財布の中のお金などを盗んでどうしたら1040万円になるのか?と思いきや、1件で880万円分を盗んでいたこともあったようです。
昨年7月1日午後4時ごろ、大阪市浪速区の健康ランドで、同市に住む60代の女性客のロッカーを荒らしたところ、出てきたのは高級ブランド、カルティエの腕時計やダイヤモンドの指輪など総額880万円!!。
1度にして“金銀財宝”を手にした女でしたが、「宝石を売ると足がつく」と、換金せず、自分で使用。
コソ泥らしからぬセレブな身なりで、コツコツとその後も目先の生活費を稼ぐため、各地を転々とし、銭湯荒らしを続けたということです。
警察に逮捕され、宝石などは警察が押収、今年1月に盗まれた女性の元に返還されました。
捜査員も「銭湯の窃盗でこんな被害は聞いたことはない」と驚きながらも一件落着でほっとしていました。
女性は「身内の形見や夫からの記念品で、盗まれた時はショックだった。ありがとうございます」と涙ぐんでいたということです。
「脱衣場荒らし」というのは昔からよくある手口。
昔は石鹸なども盗まれるので、洗面器に石鹸を入れて頭の上に載せてお湯に入った・・といった話を母から聞いたことがあります。着て行った洋服や靴などもよくなくなったようです。それだけ日本中が貧しかったのでしょうね。
今回は、カードを盗んで・・という被害はなかったようでしたが、財布と一緒にクレジットカードや銀行カードを盗んで引き落としたり、不正使用されるという被害も発生しています。
又、暗証番号式のロッカーの場合で、暗証番号を銀行カードなどの暗証番号と同一にしている方も多いので注意が必要です。
ゴルフ場などのロッカーでは監視カメラを取り付けて無線で離れた場所で暗証番号を盗み見て、そのロッカーを開け、銀行カードを盗み暗証番号を入力して現金を引き下ろした・・という被害も発生しています。ある程度時間がたたないとロッカーには戻って来ない・・ということでゆっくり時間をかけて犯行されてしまうのです。
銭湯やゴルフ場などには貴重品は持ち込まない。肌身から離なさない。
これは鉄則です。
投稿者: スタッフ (2007年2月20日 09:40)