今日巷で話題の犯罪について防犯のプロが語る
「募金詐欺」
「募金詐欺」とは、ありもしない話をでっち上げたり、天災などに便乗したり、ボランティアやチャリティ活動と称して街頭募金活動や戸別訪問して募金を募ったり、ホームページを開設したり電子メールや葉書を送付して、金品を詐取する行為をいいます。
架空につくった難病の子供の支援団体を名乗って、1億7000万円もの心臓移植手術費用を募る悪質な呼びかけがホームページで広がり、医療機関や既存の移植支援団体などが胸を痛めているとのニュースがありました。すでに口座に振り込みをした例も確認されており、関係者らは「詐欺的な行為で悪質」と警察に通報するなど対応策に追われています。
呼びかけは「おさむちゃんを救う会」を名乗り、少なくとも10月に入ってからホームページで募金を呼びかけています。東京周辺の複数の小中学校のPTAのホームページなどにも、同様の呼びかけをする文面が広く張りつけられているのが確認されています。
文面によると、子供は東京都板橋区で生まれた生後6カ月の心臓の病気を抱えた男児。
日本では子供の脳死移植が認められていないため、渡米して手術が必要といった設定。その上で「埼玉医科大学病院に入院中」「海外での移植手術を目指す患者らを支援する民間団体トリオ・ジャパン(東京都豊島区)の支援を受けての募金活動」と記述され、振込先としてイーバンク銀行の口座番号が表示されています。
連絡先の電話番号が「設置予定」となるなど、本来の募金活動ではあり得ないずさんな状態です。
トリオ・ジャパンは、外部から問い合わせを受けて9日に事態を把握。埼玉医科大病院とも連絡を取って該当する男児がいないことを確認し、警察に通報するなどの対応をとったということです。
善意を踏みにじるようなこういった募金詐欺が地震や津波などの後にもあります。
どう注意するのがというのは非常に難しいですが、参考にご紹介しましよう。
1)「何のため」もしくは「誰のため」の募金か、集まったお金はどこに送られ、どう使われるかを確認する。
2)印刷物を配っていたら、事務所の住所や電話、代表者名、URLなどが明記されているかも確認する。
いいでしょう。
3)当事者の写真などの具体的な情報が、その場でどれだけ得られるか確認する。
4)日常の活動状況、収支報告の公開方法と時期なども確認する。
最近は、聞きなれない名前だけではなく、誰でも知っている既存の団体名や、それと酷似した名前を名乗って、堂々と募金活動をしている実態もあります。
より手口が組織的で巧妙になっています。
善意を裏切るような犯罪、許されないと思います。
投稿者: スタッフ (2007年10月11日 17:23)