今日巷で話題の犯罪について防犯のプロが語る
ベンツ「ごっつん盗」急増 軽く追突→運転者が降りたすき狙う
「ごっつん盗」ってご存知ですか?
「ごっつん盗」は、ねらった車の後ろから軽く追突し、驚いたドライバーが車から降りて傷を確認しようとしたすきに、隠れていた別の仲間がその車の運転席に乗り込んで逃げる犯罪です。
ぶつけた車もドライバーが慌てているうちに、さっさと逃げてしまいます。
このベンツなど高級乗用車に軽く追突し、運転者が車外に出たすきに待ち伏せしていた仲間が車ごと盗んで走り去る「ごっつん盗」と呼ばれる自動車盗が、今年に入って大阪府内で急増しています。
30日夜も貝塚市内で約900万円相当のベンツが被害に遭いました。
●貝塚市二色の市道で男性医師(55)がベンツを運転中、乗用車が追突。男性が車を降り、乗用車に近づいたところ、待ち伏せていたとみられる別の男がベンツに乗り込んで逃走、乗用車も走り去った。一瞬の犯行で、男性は2人の特徴や車のナンバーを控える間もなかった。
●堺市で9件起きたほか、大阪市や和泉市、寝屋川市、東大阪市などで計16件発生。被害はベンツ13台、ポルシェ、BMW、セルシオ各1台で総額は約1億3000万円に上る。
大阪府警によると、「ごっつん盗」は3年前から出始めた手口で、平成16年には約20件発生。
その後やや下火になり、昨年は5件だったのが、今年に入って再び急増しているということです。
背景には近年、高級車を中心に鍵と車の電子情報を照合し、一致しなければエンジンがかからない「イモビライザー」の装着が進み、駐車中の車の盗み出しが難しくなったことがあるということで、ハイテク防犯機器を装備している安心感の裏をかく犯行だといえます。
被害は総額で約1億3000万円に上るとみられ、大阪府警は注意を呼びかけています。
泥棒の中でも「自動車盗難」という泥棒は平成10年36884件だったのが、平成11年に急増、平成15年には64223件にまでなりました。ここ3年は減少していますが、まだまだ被害件数は多く、平成18年年間で36058件も発生しています。
検挙率も36.9%、少年による犯罪比率は27.9%となっています。
まだまだ安心はできない状態ですので、きちんと対策をしていただきたいと思います。
投稿者: スタッフ (2007年11月 1日 09:29)