今日巷で話題の犯罪について防犯のプロが語る
病院で発砲。入院患者が殺害される。早朝の正面玄関解錠後侵入。
早朝の病院正面玄関から侵入しての被害が発生しました
8日午前7時40分ごろ、佐賀県武雄市朝日町の篠田整形外科の2階病室で、入院中の同市山内町に住む板金工場経営の男性(34)が男に拳銃で撃たれ、間もなく死亡しました。男は車で逃走。
男性の周辺に個人的トラブルが見あたらず、同病院には以前、暴力団関係者が入院していたとの情報から、県警は人違いの可能性もあると見ています。
調べでは、2階のナースセンターにいた看護師が発砲音を聞き、病室に駆けつけると、男性がベッド下の床に倒れていました。
正面から両肩付近を2発撃たれていて弾丸は病室から2発、病院の南約40メートルにある生協事務所の室内などから2発見つかっています。
病院は午前6時半に正面玄関を解錠後、8時まで受付が無人で、外部から病室まで出入りは自由でした。同病院はプライバシーに配慮して、病室前には患者の名前を掲示せず、病状に応じて部屋を移るシステムになっていたといい、また、高齢の患者を、出勤前の家族が送ってくることから、正面玄関は午前6時半に自動解錠され、院内に誰でも立ち入れるようにしていました。捜査本部では犯人が病室の位置だけを目指して侵入し、暴力団組員と間違えて襲撃した可能性があると見ています。
病院は、夜間でも患者の家族のためにどこか非常の出入り口を開けていたり、自由に人が出入りできる環境にあります。
そのため、今回のように殺人はあまり聞きませんが、新生児が連れ去られる事件もありました。
薬品や事務室の現金の盗難、事務室のパソコン盗難による個人情報漏洩などもあります。
又、入院患者の個人の現金が病室から盗まれたり・・といった被害も多発しています。
「病院は警備が甘い」と病院ばかりを狙う窃盗犯(泥棒)もいるのです。
今回の被害のように何の関係もない人が病院で殺される・・・
患者や家族のための自由に出入りできる環境が悪用された例ですが、「開かれた空間」ではなく、「制御され安心できる空間」への変更が必要な時代になってきています。
防犯カメラや電気錠などをうまく利用することにより、入院患者や家族には快適・安心で部外者は入りにくい・・といった環境を作ることができます。
ぜひとも今回の事件を契機に各病院が安全防犯対策を見直していただければと切に希望します。
投稿者: スタッフ (2007年11月 9日 10:09)