今日巷で話題の犯罪について防犯のプロが語る
警備会社のシステムの配線を切って侵入。
13日深夜から14日未明にかけ、仙台市若林区の3店舗と同市泉区の1店舗で、警備保障会社の警備装置の配線が切られ、
現金を盗まれる事件が相次ぎ発生しました。
仙台南署と泉署は、手口が似ていることから同一犯の可能性もあるとみて、窃盗容疑で捜査しています。
●14日午前4時40分ごろ、仙台市若林区沖野2のスーパー「サンマリ沖野店」の事務室から現金約450万円入りの金庫が盗まれているのを警備保障会社の警備員が発見、通報しました。警備員が装置が作動しないことを不審に思い確認に訪れたところ、警報器の配線が切断され、店全体が停電していたということです。
同店の夜間責任者の男性従業員が、閉店時間の同日午前0時半に金庫を確認しており、それ以降に盗まれたとみられます。
従業員用出入り口のガラスが割られて侵入した形跡がありました。
●この事件に前後して、両区内の「ダルマ薬局」(仙台市青葉区)3店舗でも警備装置の配線が切断され、
現金40万〜50万円が盗まれる事件が発生した。
警備会社のシステムの場合、警備会社と契約先とは電話回線などでつながっています。
常時監視しているので断線されても異常があったことが警備会社にてわかります。
しかし、残念なのはその多くがその場で音や光で威嚇する防犯ベルやサイレンがついていないことです。
やはり泥棒などに対しては「現場での威嚇撃退」が非常に重要となります。
又、この10月に警察庁から「重要指名手配容疑者」に指定され、事務所荒らしを繰り返したとして京都府警などが逮捕した広域窃盗団のリーダー(38)が、「警備会社との契約を示すシールがある事務所には金があるので狙った」と供述していることがニュースで発表されています。
この窃盗団では侵入から逃走までを5分間と定めており、「犯行が短時間なら捕まらない」と豪語していました。
京都や東京、大阪など24都府県で計10億円余の事務所荒らしを繰り返したとしてほかにもメンバー34人が逮捕されました。
この窃盗団リーダーは、「警備会社と契約している大型スーパーや事務所には金があると思い、危険を冒してでも狙った」と犯行の手口を詳述しています。
これまでの調べでは、グループは犯行時間を5分間までと定め、仲間が時間を計測。盗みの成功・失敗にかかわらず、警察や警備会社社員が現場に到着するまでに現場を離脱し、逃走用車両には馬力がある地元ナンバーのワゴン車を用意するなど周到に計画していました。
泥棒逮捕者へのアンケートによると、87%の泥棒は非常ベル(防犯システム)に対して「非常に気になり避ける」、11%が「やや気になり場合によっては避ける」と答えています。しかし、2%の泥棒は「外して侵入する」と答えています。
映画の「ミッション・インポッシブル」のように、どんなすごい警備システムや防犯監視カメラ、防犯システムでも「絶対に安心」と言い切れるものはありません。あの映画のように「ハイリスク・ハイリターン」な物件は一般的にはありませんが、やはりプロである泥棒は、できる限り「ローリスク」であることを選びます。つまり「安全性・容易性・確実性」を追求しているのです。
どんな防犯・警備システムを導入したとしても基本は「いかに隙を見せないか」「泥棒に対象にされないか」ということです。防犯意識を常に持つことが大切です。
投稿者: スタッフ (2007年11月15日 15:49)