今日巷で話題の犯罪について防犯のプロが語る
高額貴金属窃盗被害多発!
宇都宮市内で26〜27日、貴金属を狙った高額窃盗が相次ぎ、現金や貴金属など総額約2270万円相当が被害に遭っています。
● 26日午後7時すぎ、宇都宮市江曽島3の運送業の男性(65)が帰宅すると、室内が荒らされ、現金や貴金属など計2160万円相当が盗まれていた。男性宅は2階建ての一軒家。同日午前6時半ごろから、夫妻は仕事で外出し、男性が帰宅するまでの約11時間半の間に、何者かが1階南側居間の窓を割り、侵入したとみられる。居間に置いていた財布から現金30万円が抜き取られたほか、居間と和室の宝石入れから指輪やネックレスなど、少なくとも23点(時価2130万円相当)が盗まれた。
● 27日午前0時ごろ、南西へ約4キロ離れた同市兵庫塚3で、会社役員の女性(60)が仕事から帰宅し、被害に気付いた。調べでは、1階居間の窓が割られ、寝室の鏡台にあった指輪など約9点(時価約105万円相当)と現金約1万円が盗まれていた。
いずれも「窓ガラスを割って」という一戸建て住宅で最も多い侵入手口で被害に遭っています。
約59.5%の被害が「窓ガラス」からの侵入です。方法としては、「ガラスを割って」41.1%、「無施錠」38.9%ということで、相変わらず施錠をしていない状態も多いのです。
防犯講演会などで、「お風呂場の窓・トイレの窓 換気のため開けていませんか?」と聞くと多くの方が手を上げられます。まだまだそうした窓から侵入されるという意識が少ないようです。ワンドア・ツーロックは最低限。それでも「窓ガラスを割って」侵入されるのだと認識してください。
「格子があるから・・」という声も良く聞きますが、格子は外から簡単に外すことができます。17センチほどの隙間があればそこから侵入もされます。格子も防犯という面では十分ではないことを知ってください。
宇都宮市のこの2件の空き巣被害は、家の中の貴金属、現金が持ち去られていますが、最近の泥棒は現金、貴金属以外にもパソコンや家電製品を持ち去り換金しますので、「現金を置いていないから安全」ということにはなりません。
福井ではそれを裏付けるような犯罪が発生しています。
● 福井市和田東の入浴娯楽施設「いこいランド ロレル」の1階事務室のパソコン、コピー機各1台、館内の薄型テレビ6台、レジスター3台、掃除機4台、館内着70着が入ったダンボール箱3個 計200万円相当が盗まれた。1階出入り口は施錠せれていたが外部に通じる2階ベランダの鍵はかかっていなかった。1階の事務室も施錠していたが内部は荒らされていた。現金は置いていなかった。
これから歳末にかけて、事件や犯罪が多発する時期です。
防犯の基本は「建物の中に侵入させないこと」。
補助錠、防犯侵入検知システム、防犯監視カメラなどいろいろな防犯対策があります。
防犯のプロにご相談され、できる防犯対策を取られることをお勧めします。
投稿者: スタッフ (2007年11月29日 13:02)