今日巷で話題の犯罪について防犯のプロが語る
「盗んだ宝くじ」が当選したらどうなるの?
12月2日午前9時20分ごろ、愛知県半田市広小路町の宝くじ販売店「フジ知多半田駅前店」で「宝くじなどが盗まれた」と
110番通報がありました。
半田署の調べでは、宝くじ約600枚(「年末ジャンボ」約500枚、「ファンタジーマッチ」約100枚)と、レジの現金約9万5000円、
たばこ9カートン(約2万7000円相当)がなくなっていました。
店の裏口の鍵がバールのようなもので壊されており、同署は窃盗事件として捜査しています。
調べでは、店の経営者(71歳)は1日午後6時半ごろ店の鍵を閉め、2日午前9時10分ごろ再び店に来た際、店が荒らされているのを確認しており、この間に盗まれたとみられています。
盗まれた宝くじ。盗んだ泥棒はきっと600枚もあれば何枚か当選してお金になるのではないかと期待していると思うのですが、
残念ながらそうはなりません。
宝くじ制度を定める「当せん金付証票法」では、盗まれた宝くじでは当選金を受け取れないと定めています。
また、年末ジャンボ宝くじの番号は売り場ごとに記録されており、盗難に遭った番号は全国の売り場に通知されます。
実際に、98年12月、愛知県豊川市で年末ジャンボ計約4万3000枚が盗まれた事件では、当選金計53万円が換金されましたが、
すぐに盗まれたくじと判明し、換金した泥棒(当時37歳)が窃盗容疑で逮捕されています。
つまり、今回の泥棒が盗んだ宝くじ600枚はただの紙切れ、ということです。
現金や換金できるたばこを盗んでいますので十数万円の稼ぎにはなっていますが、
600枚の宝くじに一攫千金の夢を見ていたとしたらその夢は藻屑と消えてしまいました。
投稿者: スタッフ (2007年12月 4日 09:56)