今日巷で話題の犯罪について防犯のプロが語る
「原油高」ガソリン・灯油盗難続出
石油価格の高騰を背景に、屋外に置かれたバイクや灯油タンクからガソリンや灯油が抜き取られる盗難事件が相次いでいます。
北海道ではタンクローリーで作業服姿での盗難も発生していますが、東北でも青森、宮城両県で被害が確認されました。
石油価格は当面、高値で推移するとみられるため、各県警は寒さが厳しくなる今後、被害がさらに拡大する恐れがあるとみて警戒を強めています。
●愛媛県宇和島市は6日、市が車両や備品などを管理する同市消防団の消防車7台などから、計280リットルのガソリンが盗まれたと発表。2日に行われた第5分団の月例訓練の点検で、消防車に8割ほど残っているはずのガソリン約50リットルが抜き取られ、カラになっていた。他の6消防団でも同様の被害が判明。消防車計7台や携行缶などから、ガソリン計280リットルが抜き取られていた。
被害総額は約4万1000円。
●青森県では11月、つがる市の地区集会所で約900リットル(約8万円相当)、ともに弘前市の皮膚科医院で約180リットル、建築機械業の支店で約700リットルの計3件の灯油盗難が明らかになった。
狙われたのは、いずれも屋外に設置された円柱型や角柱型のタンクで、ストーブの火が付かないことから、被害に気付いた。タンクは壊されず、給油口、排出口から灯油が抜き取られていた。
宮城県警によると、県内の灯油盗難は10月から今月初めまで少なくても仙台、栗原両市で計3件起きています。このうち栗原市の事業所では11月、複数の灯油入りポリ容器のうち、満杯(18リットル)の1個が持ち去られました。
ガソリン盗難は10、11月で計25件。
屋外に止めてあったバイクやトラック、船から燃料タンクのふたを開けられ、ガソリンを盗まれるケースが大半だということです。
●秋田県警が11月、窃盗容疑で逮捕した秋田市の無職男(21)は市内のセルフ給油式ガソリンスタンドで2回、ハイオクガソリン計約100リットル(1万5000円相当)を給油し、代金を払わず逃げた疑いが持たれている。「金がなく、ガソリン代を節約しようと思った」と供述したという。
石油情報センターによると、3日現在、東北の灯油店頭価格の平均は18リットル1691円、レギュラーガソリンは1リットル154.2円で、調査を始めた1987年以来、過去最高となっっています。
今後もガソリンや灯油盗難は増加すると思われますので、自衛対策が必要です。
ガソリン・灯油盗難対策/
☆タンクには鍵のついたホームタンク用のふたをつける。(但し、時間稼ぎでしかないことを認識し過信しない)
☆タンクの置き場所が道路から見えないようにするとともに、簡単に近づけないようにする。扉を作り施錠する。但し、死角にならないようにする。
☆夜間の防犯灯をつけ、常に一定の明るさで死角を作らない。
☆人感ライト+防犯ダミーカメラ+ステッカーで「抑止力」をきかせる。
☆敷地内に不審者が侵入した時点で音声やベル・サイレンで威嚇する外周警備システムを導入する。
☆バイクや自動車、トラックの駐車場は外周警備システム、防犯監視カメラシステムなどの設置された駐車場におくとともに、死角にならない場所に止める。
☆防犯パトロールを地域で実施する。時間帯・ルートを不定期にし、目立つ服装で行う。
投稿者: スタッフ (2007年12月 8日 10:53)