今日巷で話題の犯罪について防犯のプロが語る
東西で空き巣の大物 揃い踏み。「御用だ」
ここのところ組織だった「窃盗団」の手口のご紹介が多かったのですが、東西で単独での空き巣が逮捕されています。
埼玉県警捜査3課と久喜署などは、窃盗の疑いで、白岡町白岡の無職男(55)=同罪で公判中=を逮捕しました。
平成16年2月〜今年9月にかけて、埼玉、茨城の両県で113件の空き巣を繰り返し、被害総額は約1630万円に上るとみられます。
調べでは、阿部容疑者は7月23日、久喜市本町のアパート1階の飲食店従業員男性(29)宅に侵入し、現金2000円と腕時計など6点(計26万5000円相当)を盗んだ疑いです。
滋賀県では、総額約3700万円の現金や貴金属などを盗んでいたとして、滋賀県警大津署は11日、窃盗容疑などで、京都市伏見区の無職男(45)=窃盗罪などで起訴=を追送検しました。
男は1月から9月にかけて、県内で19件、京都府で120件の空き巣などの盗みを繰り返した疑い。
現金だけで約1200万円、貴金属やキャッシュカードなどの被害額は約2500万円で、被害総額は約3700万円。窓ガラスを割って鍵を開ける手口で民家などに侵入していたということです。8月末、東近江市の男性宅に侵入し現金約6万3000円と指輪など19点(約68万円相当)を盗んだ疑いで逮捕、起訴されていました。
いずれの泥棒も単独犯。地道にコツコツと件数を重ねていました。
こうした単独での泥棒の場合、見張りも実行役も運転手も全て自分一人で行う必要があります。
皆夫々得意な手口を持ち、その手口での侵入を繰り返します。
例えば、「ガラス破り」であれば、ガラスの割り方に夫々の泥棒の個性が出ます。
ドライバーを使用するもの、「焼き破り」といって暖めて冷却して割るものいろいろあります。
警察はそうした割り方などから泥棒の犯人像を絞り込んでいくそうです。
泥棒は再犯率が高く、約49%が再犯です。そして侵入窃盗の検挙率はH19年上半期で52.4%。
平成13年には29.5%まで低下していましたので、それから見るとずいぶん回復していますが、まだまだ1/2。認知件数が減ってきているのは「防犯対策が進んだ」ことが一つの要因です。
きちんと防犯対策を行って、犯罪者に狙われないようにする。それこそが犯罪を少なくする、犯罪に遭わないためのポイントだと思います。
投稿者: スタッフ (2007年12月12日 09:34)