今日巷で話題の犯罪について防犯のプロが語る
「焼き破り」高校生窃盗団3人の驚くべき手口
「焼き破り」って手口ご存知ですか?
窓ガラスを強力なライターで暖めて、その後水をかけて割る侵入手口です。
あまり詳しくここで説明すると、又真似をする泥棒が出るので差し控えますが、数年前から外国人の窃盗団などが使用していました。
窓ガラスを割る音がほとんどしないのが特徴です。
この「焼き破り」で8月から4件の盗みを繰り返していた窃盗団が逮捕されました。
なんと、現役の東京都板橋区の都立高校3年生3名でした。
「焼き破り」を行うにはいろいろな工具が必要となりますが、そうした工具も「ホームセンターで買ったり、万引きした」といい、ガラス瓶を使用して練習までしていたということですから、あきれて物も言えません。
調べに「友人らに借金があった。侵入方法は自分達で考えた」と供述しています。
いずれも、3人のうち2人がペアになって犯行に及んでいました。
●練馬区のゲームセンターで裏口近くのトイレの窓ガラスを妬き破りして侵入。1枚300〜500円のカード75枚などを盗まれた。
(約3万3500円相当)
●11月中華料理屋、クリーニング店など3店舗に侵入、現金約12万円を盗む。
現役の都立高校生が「焼き破り」というプロ顔負けの手口で侵入窃盗をしていた・・というのがこの事件の深刻なところです。
綿密に計画をしていて、工具を用意し(特に万引きまでしている)、練習をして犯行。
これはもはや高校生の犯行の域を脱しています。
日本の犯罪もここまできたのか・・・とちょっとショッキングに感じました。
外国人の窃盗団とか、日中混合窃盗団、爆窃団など荒っぽい手口で侵入するプロの窃盗団が暗躍しています。
それだけでも物騒なのに、こうした青少年が手口を真似して本格的な窃盗団になっているというのは、いったいどこに問題があるのでしょうか?
教育?家庭?友人関係?
その全てが要因であるのかもしれませんが、防犯に携わっている人間として、年末に真剣に考えさせられる事件でした。
来年度はなんとか少しでも犯罪が少なくなり、明るい社会になりますように・・と祈るばかりです。
投稿者: スタッフ (2007年12月28日 14:36)