今日巷で話題の犯罪について防犯のプロが語る
「農村は無施錠が多く侵入しやすかった」農村専門泥棒400件。
泥棒が暗躍するのは都会だけではありません。
むしろ、最近の傾向として、「防犯意識の低い農村や地方都市を狙う」と豪語する泥棒もいるのです。
福岡県で逮捕された無職男(35)は、農村専科。農村ばかりで暗躍、稼ぎ回っていました。
無施錠の窓から侵入する手口で約300件の犯行を自供。福岡県警は自供以外にも100件以上の盗みを働き、被害総額は1億数千万円に上るとみています。
調べによると、この泥棒は2006年4月12日ごろ、同県久留米市草野町の無職男性(78)宅の無施錠の窓から侵入。キャッシュカード1枚を盗み、同月から11月まで計102回にわたり、コンビニエンスストアなどの現金自動預け払い機(ATM)から計5100万円を引き出した疑いです。
男性はこのカードを日ごろ使っていなかったため、金融機関から連絡されるまで被害に気づきませんでした。
02年2月ごろから、県南部の農村部を中心に犯行を重ねていました。
盗んだものの中に暗証番号を記したメモなどが入っていたこともあるということです。
県警は「農村部では無施錠の家が多く、侵入しやすかったのでは」としています。
農村の場合、見知らぬ人が入ってきたらすぐに分かる・・とお思いかもしれませんが、目立つ格好ではなく、農村にとけ込むような服装や車であればさほど目立たないのではないかと思います。
それよりも、「無施錠」施錠しないまま外出するという習慣が問題です。
何度か岡山県の農村で「防犯講演」をさせていただいた時の事です。
「この中で泥棒の被害に遭ったことのある方」という問いかけに、いつでもだいたい数名〜10名ほどの方が手を挙げられます。
結構多いな・・といつも感じるような割合です。
「この中で今施錠せずにここに来られた方」と聞いたところ、この割合は非常に多いのには驚きです。
玄関だけでなく、風呂場、トイレの窓になると、施錠しているという人が「ぱらぱら」という状態です。
ある人は「施錠すると留守だということがわかるから施錠しない」と答えてくださりました。
そういう理論もあるのか!とちょっとびっくりしましたが、「施錠した家」と「無施錠の家」とがあれば、どんな泥棒も「無施錠の家」を狙います。
「防犯意識の高い人が住んでいる家」と「防犯意識の低い人が住んでいる家」では??
答えはやはり「防犯意識の低い人が住んでいる家」を狙うのです。
だからこそ、農村専科の泥棒が現れるわけです。
外国人の窃盗団も、活動の場を地方に移しつつあります。地方で稼いで、アジトのある都会に高飛び・・と「ヒットアンドアゥエイ」が彼らのやり方。「日本の田舎は現金を自宅に置いている」と豪語する外国人窃盗団もいるということですから、日本の田舎は防犯意識が低いということが外国でも浸透しているのかもしれません。
今の世の中、泥棒に遭わないという場所はありません。
防犯対策を立て、対象にされないようにすることが必要です。
投稿者: スタッフ (2008年1月16日 14:58)