今日巷で話題の犯罪について防犯のプロが語る
向精神薬「リタリン」盗難
〈東京〉警視庁八王子署が昨年12月、強盗容疑で逮捕した私立大生(21)=八王子市=が、昨年11月、薬局から依存性の強い向精神薬「リタリン」150錠を盗み、窃盗容疑などで逮捕、起訴されていたことが24日、分かりました。
この大学生は昨年1月ごろからリタリンを服用しており、「厚生労働省がリタリンの効能から鬱病(うつびょう)を外し、処方を受けられなくなったので盗んだ」と供述しています。
調べでは、大村被告は昨年11月17日午前、自宅近くの薬局「さつき薬局北野店」に窓ガラスを割って侵入、リタリン150錠を盗んだ疑いです。
9日後の26日、無職男性(65)宅で7000円を奪った上、男性に現金自動預払機から引き出させた30万円を奪ったとして、強盗容疑で逮捕されていました。強盗容疑は起訴猶予処分になりました。
リタリンを巡ってはネット売買や医療機関による不適切な処方で乱用が問題化し、診察せずに処方した都内の医師が逮捕される事件も発生しています。このため同省は昨年10月、リタリンの効能からうつ病を外しています。
このリタリンは、覚せい剤などと同じような作用があり、そういう目的に使用するために精神病を装って購入したり、今回のように侵入窃盗で盗んだり・・という事件が発生しています。
この薬品を取り扱う病院や薬局は、盗まれる可能性も十分に考えて、防犯対策を行うことが必要です。
推奨防犯対策/
● 薬材室への扉を電気錠に変更し、「入退出管理システム」を導入。あらかじめ入室を認められた者だけが入退出できるとともに、いつ、誰が入室し、退室したか自動的に記録する。
● 入退出管理システムと連動で、防犯監視カメラ自動録画システムを導入する。人の出入りを画像で録画する。
● 夜間や休日などに侵入された場合には、ベルやライトによる威嚇撃退を行う防犯システムを導入する。
投稿者: スタッフ (2008年1月28日 10:30)