今日巷で話題の犯罪について防犯のプロが語る
万引き稼ぎ。3年で1億円。
「万引き」って、こそっと洋服のポケット等に商品を隠して、金額も少額・・という思いこみがありますが、
万引き一筋、コツコツ盗んで1億円という男が静岡で逮捕されました。
調べでは、1月22日夜、富士市内の釣具店で釣り糸16個(約6万1800円相当)を盗んだ疑い。
容疑を認めているということです。
約3年前から釣り具や本などの万引きを繰り返し、被害総額が約1億円に上ると警察ではみています。
平日の夜、仕事を終えた後に万引きを実行。
なんと曜日ごとにきちんとスケジュールを決め、火曜と金曜は釣具店で高級釣り糸やルアー、残りの日は書店で本やDVDを万引きしていたというから、あきれるばかりです。
盗品は半値で、インターネットオークションで販売していたということです。
この男は釣具店の常連で、怪しまれないよう実際に高級釣りざおなどの商品などを買っており、週末には趣味の釣りを楽しんでいました。
店員らとも親しく、一緒に釣りに行くこともあったということです。
釣具店では1年くらい前に、オークションに出されている釣り具に不審を抱き実際に購入。
振込先が男だったことから犯人を特定していました。
しかし警察に捜査を依頼したところ「現行犯でなければ逮捕できない」などとはねつけられたということです。オークションを運営する会社に対しても情報開示を求めたが、拒否されました。
その後、釣具店では男をマークするも、現場を押さえることができず。
ポケットをパンパンに膨らませて店内をうろつく男を1年もの間、ただ眺めるしかなかったようです。
しかし、釣具店では佐野容疑者のオークションでの購入販売履歴を独自で調査。
再度、調査結果を持って警察に訴え、今回逮捕に至ったということです。
釣具店では「店は赤字に陥っており、よくつぶれなかったなあと思う。
(被害に遭った)1億円の半分近くが、釣り具によるものなのでは」と話しています。
ポケットがパンパンになっているのを見ながら声をかけられなかった、というのは店舗オーナーにとって非常につらかったと思います。
この釣り具店には防犯監視カメラは設置されていなかったのでしょうか?
よくオークションの販売履歴を調査したと思うのですが、やはり証拠に「防犯監視カメラの万引きしているところの映像」というのは逮捕につながります。
盗品がオークションで販売されている・・というところが、従来の万引きとの大きな違いです。
青少年が遊び感覚で犯行をするという万引きから、換金目的に、犯罪の質が変わってきています。
店舗オーナーは、利益を盗まれているという考えを持ち、万引きされにくい環境を作ることが重要です。
https://www.hanzai.net/hanzai/manbiki.htm
投稿者: スタッフ (2008年2月 6日 10:36)