今日巷で話題の犯罪について防犯のプロが語る
悪質な値札張替え行為
最近、「値札の貼り替え・万引きはやめましょう」といった貼り紙を「古書店」などで見ることがあります。
商品についている値札を、他の安い商品の値札と貼り替えて、安い値段で買う、という行為。また、本のカバーだけを安い値段のものにつけかえて、中身は高い値段の本にして買うという行為があるようです。
書店などは利幅が少なく、「万引倒産」といったこともあるほどこうした不正行為は店舗経営を圧迫します。
洋服など商品タグがプラスティックのタグループなどで取り付けられている場合には簡単に付け替えなどはできませんが、シールで値札がつけられていたり、バーゲンなどで正規価格の上にバーゲン価格を貼り付けている場合、スーパーマーケットなどで賞味期限が近づいている商品などにつけられる「半額」シールなどを別の商品に付け替えて購入・・・といった行為が多いようです。
神奈川では 44歳の私立中学校の女性教諭が、市内のスーパーで、牛肉など計8点(約3800円相当)に、ほかの商品からはがした「半額」の値札シールを張り付け、商品を購入した詐欺の疑いで逮捕されています。
商品そのものを購入せず盗む行為は「万引き」となり、「窃盗罪」になります。
お店で売られている商品の値札を安い物に付け替えて買う行為は、「詐欺罪」にあたります。
いずれも10年以下の懲役刑なのですが、いわゆる泥棒「侵入窃盗」より軽いように思われているようです。価格シールを取り外し別の商品に貼るだけでも未遂として罰せられます。
対策としては、値札が簡単に貼り替えられないように、シール自体に切り込みがあるタイプを使用する、死角がないように監視カメラなどを設置する、商品棚などの配置を考慮するなどといったことがあります。又、レジで値札が張り替えられていないかなど商品と値札があっているかをきちんと確認することを徹底することが必要です。
きちんと防犯意識がされている店舗という「犯行しにくい環境」こそが最大の防御です。
投稿者: スタッフ (2007年3月 5日 09:26)