今日巷で話題の犯罪について防犯のプロが語る
「水も電気も盗まれる時代」
一昔前、「水と安全はタダ」と言われていた時代がありました。
今、水も安全もお金で買う時代になりましたが、水道水や電気を盗む泥棒も発生しています。
●2月12日、男(39)は橿原市城殿町内のアパートに住んでいた昨年6月ごろ、料金滞納で水道メーターを外され水道を止められたため、アパートの散水用の水道メーター(時価約2000円相当)を取り外して自身の部屋の水道ボックスに取り付け、上水約3・7立方メートル(524円相当)を使った疑いで逮捕された。水道は、別のメーターを設置すれば使用できる仕組みになっているという。男は日雇い土木作業員をしていたが収入が少なく、「生活に必要な水がほしかった」と供述しているという。
●隣家の障害者宅から電気を盗んでいた泥棒。「電気を止められ、生活に困っていた。障害者の家なら簡単にはばれないだろうと思った」と供述。 調べでは、男は電力会社との契約がないのに昨年9月4日から6日にかけて約33時間、自宅の蛍光灯やエアコンをつけるなどし、女性宅から約2・17キロワット(約71円相当)の電気を盗んだ疑い。料金滞納で電気を止められた当初、男は自宅の配電盤を違法に改造し、電気を盗んで生活していたが、数カ月後に電力会社の調査で不法行為が発覚。その後、2軒隣に住む女性が障害者だったことから「(女性宅の)屋外コンセントを使えば簡単にはばれないと思った」という。
●大阪府警松原署が昨年9月、コンビニエンスストアの屋外コンセントを無断使用し携帯電話を充電したとして、男子中学生(15)ら少年2人を書類送検している。
刑法の窃盗罪は「財物」を窃取する罪で、電気は同法245条で“無形”の財物とみなされています。
だから電気を盗む行為も窃盗に当たるわけです。
水も電気も日本では家の中で自由に使えるのが当たり前と思いがちですが、現実には収入が少なくて電気代金、水道代金が支払えない・・という人もいるのですね。
だからといって、泥棒していいという理屈には絶対になりません。
「貧しいから泥棒してもいい」というのは、泥棒の理屈だと思います。
セキュリティハウスが「自分の安全は自分で守る」というコンセプトで自主機械警備システムを御提案始めてすでに24年が経過いたしました。その間に、水も安全も買う時代になりました。
もしかしたら、何十年かした後には「空気」も買う時代になるのかもしれません。
そんなことにならないためにも、防犯対策はもちろんのこと、地球温暖化対策、環境対策を今しっかり行う必要があります。
投稿者: スタッフ (2008年2月14日 10:40)