今日巷で話題の犯罪について防犯のプロが語る
催涙スプレー噴射強盗、大阪で40件発生
昨年1月以降、大阪市周辺でワゴン車などに乗った2〜4人組が、通行人などに無差別に因縁をつけ、顔に催涙スプレーを噴射し、わいせつ行為を強要したり、所持品を奪う強盗事件が約40件も発生しています。
発生場所は大阪市の北区や西区周辺に集中し、限られた範囲内を走行しながら対象を物色し、無差別攻撃を行っているようです。
また、犯行の時間帯は週末の未明が多いようです。
ワゴン車などに乗った2人組が、走行中の車に幅寄せしたり、停車中のタクシー運転手に声をかけるなど挑発し、抗議すると金属バットなどで車を壊し、催涙スプレーを噴射して逃げる手口が共通しています。
被害者は催涙スプレーで目を負傷するため、犯人の追跡が困難になるということです。
さらに、女性を車に連れ込もうとし、抵抗されると催涙スプレーを噴射して逃走するケースも大阪市や東大阪市で数件発生しているようです。
また、今月1日未明には、堺市や門真市などで2〜4人組の男らが通行人に催涙スプレーをかけ、所持品を奪う強盗事件が4件で発生しています。
11日未明にも堺市内で男性(19)が2人組の男に催涙スプレーをかけられ、バッグを奪われる事件も発生しています。
被害者などによりますと、犯人はいずれも20〜30歳代のようです。
犯行車両は、盗難車に盗難ナンバーがつけられており、犯行グループには自動車盗の常習犯が含まれている可能性が高いようです。
乗り捨てられた犯行車両から、覚せい剤が発見されたケースもあるということです。
催涙スプレーといえば、本来は痴漢や暴漢などに襲われた際の護身用・防犯用のグッズとして販売されています。
当社でも取扱いがありますが、今回の事件のように犯罪者が悪用する可能性も考えられます。
販売する側にも、販売先や用途など、ある程度の情報をつかみ、場合によっては販売しないなどの体制に変えていく責任があるのではないかと思います。
商品が売れればよいという考えだけで無責任な販売をするわけにはいきません。
投稿者: スタッフ (2008年2月16日 10:35)