今日巷で話題の犯罪について防犯のプロが語る
ひったくり未遂少年、バッグの汗のDNAで御用!
ひったくろうとしたバッグに付着した汗のDNA型を証拠に、東京都江東区の無職少年(18)が窃盗未遂の容疑で逮捕されました。
調べによると、少年は1月31日午後1時20分ごろ、江東区亀戸の路上で、近くに住む無職女性(76)の手提げバッグをひったくろうとした疑いです。
女性がバッグを引っ張って抵抗したため、バッグを奪えずそのまま逃走しました。
江東区では昨年12月中旬以降、高齢の女性を狙った若い男によるひったくりが十数件発生していました。
警察庁城東署が警戒していたところ、2月になって、お年寄り女性の様子をうかがっている不審な少年を発見しました。
少年が吸ったたばこの吸殻をDNA鑑定した結果、バッグに残っていた汗のDNA型と一致したということです。(3月14日読売新聞より抜粋)
殺人事件など重大な事件ではDNA鑑定による証拠が出てきた、というニュースを目にすることがありますが、ひったくり事件でもDNA鑑定による証拠が犯人逮捕につながる時代になってきたようです。
警察の捜査方法の進化・改善による犯人検挙率のアップが「犯罪への抑止力」となることも確かですから喜ばしいニュースではないでしょうか。
犯人にとって「警察に逮捕されるかもしれない」ということが一番気になるところでしょう。
逮捕される可能性が低いと思われる侵入手口・対象を選んで犯行を行います。
事前に下見を行い、犯行が成功しやすい高齢者を狙い、防犯対策が行われていない建物を探しています。
つまり、防犯対策を行い、逮捕されるかもしれない、犯行は難しいと犯人に思わせることができればよいのです。
投稿者: スタッフ (2008年3月14日 14:48)