今日巷で話題の犯罪について防犯のプロが語る
和歌山県で相次ぐ窃盗被害(金庫破り、自動車部品盗)
和歌山県田辺市上秋津や秋津町の事務所やアパートで、金庫破りなど金品が盗まれる被害が相次いでいます。
3月13日以降だけで、3件、被害総額は約40万円に上ります。
田辺署は窃盗容疑で捜査するとともに、住民に注意を呼び掛けています。
上秋津のある事務所では、18日午前7時15分ごろ出勤してきた男性職員が、窓ガラスが割れていることに気が付きました。
事務所の奥に置いてあった金庫(縦98センチ、横88センチ、奥行き60センチ)が開けられ、中にあった現金約15万円が盗まれていました。
さらに、5つある机の引き出しは全て荒らされ、床には書類などが散乱していたということです。
前日午後6時45分ごろ、別の男性職員が最後に帰宅しており、
その後、地上から1.5メートルほどの高さの窓ガラス(縦約130センチ、横約90センチ)を割って侵入したとみられています。
又、秋津町のアパートでは13日未明から朝までに駐車場に止めてあった軽乗用車のタイヤ4個が盗まれ、
その5日後には、玄関横に置いていた洗濯機と乾燥機が盗まれました。
盗まれた時間帯は大雨が降っていた上、雷も鳴っていたため、近所の人が誰も気付かなかったようです。
アパートの管理人の男性(78)は、「アパートを経営して30年ほどになるが、こんな事態は初めて。」と悔しそうに語っています。
「外から丸見えだといけないと思ったので」とアパートを建てる際、プライバシーを配慮して植えたマキも今回の被害を機に、外を通る道が見えるように一部を刈り取るということです。
「都会で起きている事件をよそごとのように感じていたが、気をつけなければいけなくなった」と肩を落としていたようです。
(3月21日紀伊民報より抜粋)
3件ともに同一犯の犯行かどうかは分かりませんが、数日の間に連続して発生していることからその可能性も考えられます。
どちらにしても、侵入者に犯行を行いやすいターゲットと思われてしまったのでしょう。
金庫といえば、現金などを保管するために防犯対策として真っ先に思い浮かびます。
しかし、金庫は侵入者に建物の中に入られてから初めて効果を発揮します。
金庫があるかどうかは、建物の外からは分かりません。
金庫をさらに有効的に働かせるためには、建物の中に簡単に侵入されてはいけません。
建物の中に侵入されないための防犯対策が必要です。
仮に、侵入者が防犯対策を苦労して突破し、建物内に侵入したとしても、そこに金庫があれば、さらに犯行を完了させるまでの時間稼ぎとして大いに役立ちます。防犯ベルなどの威嚇機器が鳴動する中、ゆっくり金庫をこじ開ける余裕がなくなるでしょう。
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投稿者: スタッフ (2008年3月22日 09:00)