今日巷で話題の犯罪について防犯のプロが語る
車の助手席ドアの鍵穴を無くして防犯対策?
車上荒らしに遭い、助手席のドアの鍵穴が壊され、現金700円が盗まれてしまった。
現金700円が盗まれただけなら笑い話で済みますが、鍵穴とドアの板金修理に55,000円もかかってしまった、というのはなんとも腹が立つ話です。
ある男性の話ですが、登山のため仲間と車3台で出かけたところ、1台だけが被害に遭わなかったということです。
そして、その車の助手席には鍵穴がなかったのです。
最近の車は、防犯のために助手席のドアに鍵穴をつけなくなっているでは?と思い、自動車メーカーの方に聞いてみたところ、
「ご指摘の通り、助手席のドアの鍵穴は減少しています。ワイヤレスドアロック、集中ドアロックの標準装備化が進んだことによるものです。しかし、防犯上、有効に機能するものとは認識しておりません」(トヨタ自動車広報部)
最近の車ではワイヤレスドアロックが標準装備で、ボタンひとつで鍵を開け閉め、がもはや当たり前になっているようです。
そもそも、助手席の鍵穴は何のためにあるのか?
「お客様によっては、利便性に寄与する可能性があります。キーを差し込んで開閉する際、寒冷地などでは鍵穴が凍る場合がありますので、数があると助かる、といった声もあるようです」(同)
駐車場で車20台を調べてみると、助手席のドアに鍵穴がなかったのは1台だけだったようです。
まだまだ多くの車に付いているようですが、世の中が便利になる中で、役目を終えて消えつつある物のひとつなのかもしれません。
(3月5日エキサイトニュース「車の助手席から消えつつあるもの」より抜粋)
助手席の鍵穴を無くし、車内へ侵入する箇所を運転席に限定する、という考え方は建物に対する防犯対策とも共通します。
侵入される可能性が高い箇所が多いほど、その箇所に防犯対策を行わなければならなくなります。
そのような箇所は少ないに越したことはありません。
侵入されそうな箇所を重点的に防犯対策を行う(補助錠をつける、扉・ガラス自体を強化する、防犯センサー・監視カメラをつける など)ことで、より侵入されにくい建物に変わることになります。
投稿者: スタッフ (2008年3月25日 17:49)