今日巷で話題の犯罪について防犯のプロが語る
自己破壊型犯罪の多発。
「誰でも良かったから人を殺したかった」「刑務所に入りたかった」
そうした理由で放火や殺人を犯すという「自己破壊型犯罪」が増えています。
●茨城県土浦市のJR常磐線荒川沖駅周辺で23日、通行人ら8人が殺傷された事件。犯人は無職の24歳男。
・4日前に起きた72歳男性Mさん殺害。自宅物置前にいたところを、刃物で刺され死亡した。
いきなり首を文化包丁で刺したとみられる。
「たまたま通りかかったらいた。
面識はない。誰でもよかった」などと供述。
・「Mさんの殺害直前、妹の殺害と小学校の襲撃を計画していた」と逮捕後供述。
また、駅周辺での殺傷事件について「電車を降りて改札を出た直後に、7、8人を殺そうと思った。
凶器の1つの文化包丁は今年2月ごろ、人を殺すため買った」と供述していることも判明。
しかし、19日朝、妹を殺害しようとしたが、不在だったため自転車で外出。自宅から西に約1キロ離れた出身の市立小学校を襲撃しようとしたが、この日は卒業式で保護者などが多くいたため断念したという。
●岡山市のJR岡山駅で25日夜、男性が在来線ホームから線路に突き落とされ、電車にはねられて死亡した事件。
犯人は無職の少年(18)。
少年は25日から家出中で果物ナイフを所持しており、「人を殺せば刑務所に行ける。誰でもよかった。
一番前の人の背中を無言で押した」と供述。
いずれも「誰でもいいから人を殺したい」という犯人の供述は、不気味であり、困惑します。
「自己破壊型」と言えるそうした犯罪が増えています。
連鎖的な広がりを危惧します。
ほんの少し手が届くほど前まで、日本は「安全」でした。
例えば、「深夜繁華街を女性が一人歩きは危険」とか、「知らない人についてはいかない」といったことはありましたが、
危険になる条件・背景というのがある程度限定され、それを意識することで「安全」でした。
「自分で自分の身を守ることができた」のです。
ところが、今、「午前9時頃自宅の前で首を刺されて殺される」「午前11時JRの駅で刺されて殺される」
「午後11時JRの駅で後ろから線路に押されて殺される」「昼間学校の教室にいて殺される」・・といったように、
絶対に安全でなければならない場所、時間帯で命をおとしたり、怪我をさせられるといった犯罪が発生しています。
面識もなく、無差別殺傷事件。
「誰でもいいから人を殺したかった」なんという恐ろしい言葉かと思います。
そうした犯罪が発生すると、その犯人の家族構成や性格、日常生活、学生時代の様子などがニュースになりますが、何らかの不平不満が簡単に殺人に結びつくその安易さがどこからきているのか、これは世の中全体が真剣に考え、問題提議し、解決していくことが必要だと思います。
1つの犯罪が発生すると、次々に同じような犯罪が起きます。
出身小学校も狙っていた・・という犯人の供述に、悪の連鎖がこれ以上発生しないことを祈るばかりです。
投稿者: スタッフ (2008年3月27日 11:10)