今日巷で話題の犯罪について防犯のプロが語る
「還付金詐欺」急増。振り込め詐欺 第2ピーク?
今年1〜2月の振り込め詐欺被害額が昨年同期より倍増して約49億円に上り、
ピークの2004年以来4年ぶりに増加に転じたことが31日、警察庁のまとめでわかりました。
同庁は減少傾向にあった振り込め詐欺の「第2のピーク」となる可能性があるとして、警戒を強めています。
●被害は、昨年の2085件(約25億円)から3532件に増加。
●特に税務署員などを装って税金の還付を装い、現金をだまし取る「還付金詐欺」は前年(222件、被害額約2億円)から、
1029件、11億円に急増。
●「おれおれ詐欺」も昨年より倍増。
▲「「還付金詐欺」
税務署や社会保険事務所の職員らを装い、電話で税金などを還付するとだまして金を振り込ませる詐欺をいいます。
還付金詐欺は18年6月ごろから被害が確認され始め、東京都内では平成19年1〜11月に689件、
被害総額も7億3800万円を突破しており、平成18年比で約3倍増。
以前からあるオレオレ詐欺などが減少傾向にある中、1件で2000万円がだまし取られる還付金詐欺の高額被害もあります。
税務署や社会保険庁、市役所の職員などを名乗って電話をしてきます。
税金、医療費、電話料金、保険金が「戻ってくる」などと偽り、その手続きを装って金を振り込ませています。
電話ですぐに銀行に行き、指示した口座にお金を振り込めばその口座にその金額も含め還付金を振り込むと偽りお金を振り込ませる手口です。
もちろん電話は不正に入手した携帯電話から行い、こちらから確認をすると伝えるて告げられた電話番号にも仲間が出て、「その件は聞いている」と話を合わせるようになっています。
狙われるのは、やはり主に高齢者。1件の被害総額が500万円を超えた事件は、
19年3月以降だけでも都内で9件認知されています。
警視庁は「3類型の振り込め詐欺のグループが、還付金詐欺に移行しているのではないか」と分析。
その上で「役所の職員がATMの操作をお願いすることはない」と注意を呼びかけています。
投稿者: スタッフ (2008年4月 1日 10:44)