今日巷で話題の犯罪について防犯のプロが語る
鹿児島でバッテリー盗難多発。乗用車、バスから400個。
TVニュースで取り上げられていたので見られた方も多いと思いますが、鹿児島で乗用車やバスからバッテリーが盗難される被害が多発しています。
これまで年に2、3件だったのが、今年に入って3月末までに11件、約400個と急増。
盗難が確認されたのは鹿児島、鹿屋、南さつまの3市。
自動車整備工場やリサイクル業者の資材置き場にあった乗用車用の約300個、トラックやバス用で大型の約100個の計約400個が持ち去られました。被害総額は約280万円。
その中で最も被害が大きかったのは鹿児島市のリサイクル業者。
1月10日、資材置き場に置いていた乗用車用の110個がなくなりました。
同市のバス会社系列の自動車整備工場では3月26日朝、大型バス16台から計32個が持ち去られているのに気づきました。バス用は長さ50センチ、幅、高さ各25センチで、重さ50キロ。このうち鉛が約25キロを占める。夜間に忍び込んで車体カバーを開け、バッテリーだけを抜き取っていました。
ニュースでは、朝に運転手が気付き、すぐにバッテリーの手配をしましたが、その日の運行ができなかったとのことでした。
なぜバッテリーが盗まれるのか?
一つには、「換金される」
鉛の価格はここ5年間で3〜5倍にはね上がり、昨年1月に1トン当たり約24万円だったのが、10月には50万円を超え、現在も32万円前後で取引されています。この価格急騰が背景に「鉛」が多いバッテリーが盗まれるということです。
さらに、自動車生産が増えていてそれに使用されるとの説もあります。
いずれにしても国際的な情勢が背景となり、乗用車やバスの「バッテリー」が集中して盗まれているのです。
たかがバッテリーとはいきません。バッテリーの購入費、取り付けの手間だけでなく、バッテリーが到着し、取り付けが終わるまでその車は使用できません。営業が急にストップしてしまうのです。
会社の信用にもかかわることになります。
防犯対策としては、「敷地への不審者侵入を防止すること」。
そのためには、
1)外周警備(屋外警備)で、不審者が敷地内に侵入した時点でサイレンやベルで威嚇撃退。
2)防犯カメラと連動させ、不審者の映像を動画で携帯電話に送信し、管理者は画像で見ながら声で威嚇したり、警察に通報したり初期対応を行う。
3)泥棒が対象から外すように、目立つところに防犯システムが完備していることを示すものを設置する。
投稿者: スタッフ (2008年4月 7日 13:00)