今日巷で話題の犯罪について防犯のプロが語る
金属盗難が巧妙化。「皮」を残して銅線のみ盗難。
全国で多発している金属盗難。昨年1年間で、5700件。20億円もの被害に及びます。
今年に入って発生地域が拡大、盗まれるモノも拡大していますが、手口もどんどん巧妙化してきているようです。
5日午前8時半ごろ、愛知県小牧市小針の土木建築基礎工事業資材置き場で、出勤してきた男性従業員(61)が作業用の銅線がなくなっているのを見つけ、小牧署に通報しました。
調べによると、盗まれていたのは土木用機材と発電機をつなぐ延長コード約500メートル(500万円相当)分。先月半ばにコードがあることを確認していたが、樹脂製の被覆部分を鋭利なナイフのようなもので切り裂き、中の銅線だけが持ち去られていたため、この日になるまで盗難に気付かなかったということです。現場付近にフェンスなどはなく、草が踏み付けられたような跡が残っていました。
クレーンなど大型重機を使用しての犯罪はもはや当たり前になってきています。
ガードレール、車止めポール、側溝のふた、公園の滑り台などあらゆるものが盗まれています。
中でも、ステンレスが銅よりも高く売れることからステンレス製のモノが狙われているようです。
作業服を着て、昼間に堂々と犯罪を行っており、今までは「まさかそんなものが盗まれるなんて思っていなかった」ため、目撃した人も泥棒とは感じず、警戒していませんでした。
金属に関しては「古物商」の対象にならないため、持ち込んだ業者の本人確認が不要であり、そのあたりも窃盗団に付け入る隙を与えています。
銅は価格が下がったとはいえ、1トン69万円、ステンレスは1トン500万円にもなるということですので盗んだものをうまく換金できれば犯人はぼろ儲け。
回収業者や輸出業者、スクラップ・リサイクル業者側の身元確認作業を徹底させるなどが急務であると考えます。
投稿者: スタッフ (2007年3月12日 15:26)