今日巷で話題の犯罪について防犯のプロが語る
ATMの置き忘れ現金を持ち去った警察官
<4月24日11時55分配信 毎日新聞より一部抜粋>
『銀行の現金自動受払機(ATM)に置き忘れてあった現金を持ち去ったとして、千葉県警我孫子署が3月下旬、皇宮警察本部の男性巡査部長(49)を窃盗容疑で千葉地検松戸支部へ書類送検していたことが24日、分かった。
調べでは、巡査部長は昨年10月上旬、同県我孫子市内の銀行のATMで、前の利用者が置き忘れた現金数万円を持ち去った疑い。
銀行から被害届を受けた同署が、防犯カメラの映像をもとに巡査部長を割り出した。
皇宮警察本部は巡査部長を減給6カ月(10分の1)の懲戒処分とし、巡査部長は今年3月末に依願退職した。』
ATMの前の利用者が置き忘れた現金・・・出来心で持ち去ってしまう気持ち、分からなくはありませんが、やはり犯罪になってしまいます。
ATM等で防犯カメラが設置されていないところの方が少ないのではないでしょうか。
冷静に考えれば、その場所は防犯カメラに監視され、映像は録画されている。
何か悪いことをしてもすぐに見つかってしまう、と考えるのが普通です。警察の巡査部長ならなおのこと分かっているはずなのですが・・・。
現金数万円を持ち出した結果、職を失うという大きな損害を被ってしまう皮肉な結果となりました。
人の物を盗み出す、という犯罪行為は、最終的には危険を冒してまでその行為を行う価値があるかどうかの判断ではないでしょうか。
泥棒が、
「この家や店舗は防犯対策もされていないようだし、容易に侵入できそうだ。捕まる危険性も少ないだろう」と判断する場合。
逆に、
「この家や店舗は防犯対策がきちんとされており、侵入は難しい。防犯カメラが設置されているから後で捕まる危険性も高い。」と判断する場合。
どちらの判断をするかによって結果は大きく変わります。
侵入されて被害に遭うか、侵入のターゲットから外れ何も被害に遭わないか。
事前の防犯対策がいかに重要かが分かります。
投稿者: スタッフ (2008年4月24日 17:01)