今日巷で話題の犯罪について防犯のプロが語る
釣具店で強盗未遂
9日午後8時半ごろ、広島市中区の釣具店に刃物を持った男が侵入、「お金を出せ」と脅しました。
経営者の男性(80)が「泥棒」と叫ぶと何も取らずに逃走。
店には男性と妻(76)がいましたが、二人ともけがはありませんでした。
広島中央署が強盗未遂事件として捜査しています。調べでは、男は40歳前後。
身長約165センチで、オレンジ色ジャンパー、黒縁眼鏡、白マスク姿。
店は午後7時に閉店しましたが、事件直前、「エサがほしい」と電話があり、店を開けて待っていたということです。同署は関連を調べています。
泥棒は「事前に下見をする」とこのブログでも度々取り上げています。
犯人と思われる男から、事前に店の様子を伺う電話があったということは、下見と同様の事前準備と言えるでしょう。
<建物内に人がいる場合>
・泥棒のメリット・・・シャッターや扉をこじ開ける手間が省ける、金品がまだ金庫等に収まっていない
・泥棒のデメリット・・・人に見られる、騒がれる、捕まるリスクが増す
<建物内が無人の場合>
・泥棒のメリット・・・人に見られない、騒がれない、捕まるリスクが減る
・泥棒のデメリット・・・シャッターや扉をこじ開ける手間がある、金品がすでに金庫等に収まっている
建物内に人がいる場合、犯行に時間が掛からず、手っ取り早く行えます。
逆に、無人の場合、人に見られる可能性が低く、成功しやすい。
この2パターンを比較すると、捕まるリスクが少ない無人を狙った犯行の方がいいと思うのが一般的だと思いますが、時には場当たり的な強盗事件も発生しています。
どちらにしても、有人の場合の強盗対策(押しボタンや監視カメラシステム)、無人の場合の防犯システムなど、事前の防犯対策を講じておくことに損はありません。
投稿者: スタッフ (2007年3月13日 10:45)