今日巷で話題の犯罪について防犯のプロが語る
理髪店、美容院専門泥棒 220件
理髪店や美容店などを狙い約220件の盗みを繰り返していた男(51)
被害は都内を中心に埼玉、千葉、神奈川の4都県で計224件、約2700万円にのぼるということです。
●昨年11月26日午前2時ごろ、足立区西新井の美容院に侵入し、現金約4万3520円を盗んだ。
(毎日新聞5月1日より抜粋)
理髪店、美容院・・・ともに「うちは現金を置いていないし、盗られるものなんてないから泥棒の被害には遭わない」と思い込んでおられる方が多い業種です。
しかし、それを専門にする泥棒がいるのです。
なぜなら
1)防犯意識が低い。つまり「狙われない」と信じ込んでいる。
2)防犯システム・防犯カメラを設置していない。防犯意識が低いので、防犯システムや防犯カメラの必要性を認識していない。
からなんです。
理髪店、美容院って、表は大きなガラスのウィンドウになっており、店舗の中が見えます。
つまり、無人の時、休日の時というのが外から丸分かりなんです。
表のガラスのウィンドウは割られてしまうと簡単に侵入されてしまうのです。
シャッターのない店舗も多いように思います。(シャッターがあったとしてもこじ開けられますが・・)
「短時間で侵入できる」というのは、泥棒に狙われやすい条件の上位に位置する理由なのです。
泥棒は、侵入を決断するのに、
「人目につかず侵入できるか(安全性)」「簡単に侵入できるか(容易性)」「確実に儲けられるか(確実性)」を考え、ターゲットを選びます。
そのために、時間をかけて綿密に「下見」を行うのです。
そうした下見時の泥棒に対して「人目につく、見付かりやすい」「侵入しにくい」と思わせることが大切なのです。
現金を置いていないことは狙われない理由にはなりません。
なぜなら、
�@建物の外観上で現金が置いていないことがわからない。
�A泥棒が「ここには金目のものがある」と考えればターゲットになる。
�Bお金以外に換金できるものがある。例:パソコン・家電製品・金属など
そうした泥棒の心理をきちんと把握し、防犯対策を講じることが重要です。
具体的には下見をしている泥棒に対して、「見せる防犯」で「ここは危険だからやめておこう」と感じさせることこそ大切なのです。抑止力(予防)を重視した防犯システムが大切なのです。
美容室・理髪店の防犯
投稿者: スタッフ (2008年5月 2日 13:05)