今日巷で話題の犯罪について防犯のプロが語る
阻まれた二重扉に練習積んでリベンジした金属盗
二重扉という防犯対策に1度阻まれた犯行を、練習を積み重ねリベンジを果たした金属盗のニュースです。
<5月9日12時1分配信 毎日新聞より一部抜粋>
『ガスバーナーで切断の「練習」積み
県警捜査3課などは8日、東京都大田区田園調布本町の無職の男(27)=窃盗罪で公判中=ら3人を、窃盗容疑で横浜地検川崎支部に追送検した。
盗んだガスバーナーでフライパンを切断するなど「練習」を積み、1度は二重扉という防犯対策に阻まれた貴金属店に再び侵入していた。
男は「リベンジを果たすためだった。狙ったものは必ず成功させたかった」と供述している。
調べでは、被告らは07年11月29日未明、同区内の工事現場でガスバーナーなどを盗んだ上で、同12月19日未明、バーナーで正面シャッターを焼き切って東京都中央区勝どき2の貴金属店に侵入、指輪など貴金属165点(時価約256万円)などを盗んだ疑い。
この店には同10月にも裏口から侵入を試みたが、二重扉だったため断念。
被告が映画を見て、バーナーを使う方法を思いついたという。
3人は今年2月、横浜市旭区の宝石店で約100万円相当の貴金属を盗んだ疑いで逮捕され起訴。
同課は横浜、川崎両市内などで計22回窃盗を繰り返し、被害総額は約6000万円に上るとみている。』
貴金属店や宝石店というは特殊で、指輪などの高額商品が大量に保管されていることが多いでしょう。
多少のリスクや防犯対策などの障害があってもチャレンジする泥棒がいても不思議ではありません。
成功すれば一般住宅や事務所などに侵入するよりも大きな成果を得られる可能性が高いからです。
今回の泥棒のように、一度侵入に失敗しても新たな手口を練習し再度チャレンジする泥棒も出てくるでしょう。
ただ、一般住宅や事務所などに防犯システムや監視カメラシステムなどが設置されており、1度侵入をあきらめた泥棒が同じところに再チャレンジするというのはほとんどないでしょう。
高額な金品や多額の現金が保管されているのが明らかであれば別ですが。
つまり、1度泥棒に侵入するのは難しいと思わせることができれば、同じ泥棒に2度狙われる可能性は低いはずです。
これは他の泥棒にも同じことがいえます。
ある泥棒にとって侵入が難しいところは、他の泥棒も同じように考えるのが普通です。
この侵入が難しいと思わせるのに最も有効なのが防犯システムの設置による防犯対策の実施でしょう。
投稿者: スタッフ (2008年5月 9日 15:24)