今日巷で話題の犯罪について防犯のプロが語る
偽名刺でタスポ点検偽り売上金を泥棒。
タスポ(成人識別ICカード)対応のたばこ自販機の点検を装い、売上金と釣り銭を盗んだとして、広島県警福山東署は10日、住所不定、無職男(66)を窃盗容疑で逮捕したと発表しました。
調べでは、男は4月21日午後2時45分ごろ、福山市役所を訪れ、「社団法人日本たばこ協会 システム運営委員」の名刺を職員に示し、「タスポが作動するか確認したい」と言って1階ロビーの自販機の鍵を開けさせ、職員が離れたすきに約5万5000円を盗んだ疑いです。
同署は窃盗容疑で全国に指名手配。
10日午前、京都市南区のスーパーから「タスポ点検に来た不審な男がいる」と京都府警に通報があり、府警南署が身柄を確保しました。
タスポを運営する日本たばこ協会が把握している同種の窃盗事件は、4月25日現在で8件ということです。(5月11日毎日新聞より一部抜粋)
「taspo(タスポ)」はたばこを買う際に成人かどうか識別するICカードを読み取る自動販売機。未成年の喫煙防止が目的で同カードがないと自販機からは購入できない仕組みになっています。
各県によって導入時期が違うようですが、早速点検を装う窃盗被害が発生しています。
わざわざ偽の名刺を用意し、点検を装いながら目を離した隙に売上金を狙う。
この点検を装った窃盗被害は一般家庭などでも多発しています。
その多くは、電気や水道設備などの点検を装い家の中に上がりこみ、一名が外に家人と一緒に見に行く隙に鞄などから現金などを盗む手口です。
又、水道工事を理由にドアを開けさせての強盗被害も発生しています。
勝手に点検して高額な費用を請求する詐欺もあります。
どうしても「点検」と言われて、作業服姿で立たれると信じてしまうのだと思いますが、
うかつに家の中や事務所の中に入れないことが大切です。
頼んでいないのに点検に来ることは通常ありませんから、そうした「呼んでいないのに来る点検業者」にはきちんと身分確認をする、会社に確認するなどを行いましょう。
又、家の場合は一人の時にはドアを開けず、チェーンをつけたまま話をすることも大切です。
投稿者: スタッフ (2008年5月12日 16:25)